研究課題/領域番号 |
06405002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川田 智恵子 東京大学, 医学部, 教授 (60010013)
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研究分担者 |
小沢 温 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (00211821)
田村 誠 東京大学, 医学部, 助手 (50272422)
吉田 亨 東京大学, 医学部, 助手 (80174936)
山崎 喜比古 東京大学, 医学部, 助教授 (10174666)
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キーワード | 生活者主体 / 当事者主体 / 自己決定 / 健康確保 / 支援環境 / 食品表示 / スティグマ / 障害者福祉 |
研究概要 |
1.健康的な食物選択への食品表示の意味に関する調査は、成人女性400名を対象に実施され、食品表示は消費者にとって、情報源としてばかりでなく、食品提供者を監視する手段、安心・信頼、楽しみなどの意味づけや期待があることを確認した。また、表示の意味づけや期待の違いは、表示の注意度、食事の健康影響への考え方、食生活一般と関連していたが、本人の健康状態や、食事要配慮者との同居には関連がないことが明らかになった。 2.生活者主体の健康確保のための支援環境の要の1つである「生活者主体の医療」に関しては、「自己決定型医療への提案」としてまとめ、「新しい健康教育・公衆衛生の視角」(近刊)の1章として採用された。 3.「成人慢性疾患患者の生活適応と生き方およびスティグマに関する研究」では、てんかんをもつ人を対象に、“てんかんである"という情報の操作に関する調査を、インテンシブなインタビュにより実施し、てんかんをもつ人の、てんかんへの潜在的なスティグマをコントロールする情報操作の状況を心理的に把握することができた。 4.高齢者、障害者・家族のニーズに基づく居住環境整備と人的支援、社会的支援に関しては、「当事者主体と支援環境-障害者福祉の分野で-」としてまとめた。 5.以上のほか、学会発表を行なうとともに、3年間の研究成果をとりまとめ、研究成果報告書を作成した。
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