研究課題/領域番号 |
06451005
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
竹村 牧男 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (20175699)
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研究分担者 |
池上 良正 筑波大学, 哲学・思想学系, 助教授 (60122925)
荒木 美智雄 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (60103032)
川崎 信定 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (00072538)
奈良 博順 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (90049875)
広神 清 筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (20042509)
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キーワード | 禅 / 念仏 / 一遍 / 往生 / 他力 / 民衆宗教 / 救済論 |
研究概要 |
竹村は、研究代表者として、研究の全体の進行状況の把握につとめ、一方、禅僧・良寛の禅思想を、従来、未解明の文献『法華賛』の研究を進めた。 広神は、『太平記』に登場する時衆の役割(間諜活動、戦死傷病者への手当て等)と、『平家物語』で活躍する仏僧のそれと比較検討し、この時代の浄土教の性格を考察した。 奈良は、法然の浄土教の中心的概念である「選択」が、阿弥陀仏の他力の救いの問題といかにかかわるのか、浄土経典との関係も含めて考察した。 川崎は、自力における修行と他力における救済の問題を、インド・チベットの密教思想と、日本の真言密教の思想との比較研究の中で、考察した。 荒木は、マレーシア・フィリピンなどの東南アジアの、民衆宗教の現代における展開について研究を進め、さらにこれと北米・中米の民衆宗教との比較研究を行なった。 池上は、日本の民俗宗教における救済構造の解明を課題として、文献研究および調査研究をおこない、特に調査研究としては、沖縄本島において、民俗宗教的基盤と制度宗教との融合・葛藤の諸相を探るための実地調査を行なった。 棚次は、東方へシカスム(特に隠者ニケフォロスや神学者スグレゴリオス・パラマス)の祈りの思想と鎌倉時代の一遍の念仏観に着目し、両者の比較研究を通しての「祈り」の一般研究を進めた。
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