僻地農山漁村において全国的に推進されている地域活性化、地域開発の実態について西日本の諸地域の町村を調査研究した。調査地域は奈良県・十津川村、本宮町、竜神村、徳島県・東祖谷山村、大分県・椎葉村のほか佐渡、隠岐、愛知県・三崎町などにわたる。 研究成果は、各地域とも共通の問題点、すなわち労働力不足、所得低減、高齢化と医療・福祉対策、観光推進などであり、特に農山村においては森林事業がとりわけ深刻で、加工土産物もいろいろ工夫しているが思わしくなく、観光面でも期待通り進んでおらず他町村に出稼ぎや転出する者が増加している。
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