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1994 年度 実績報告書

大縮尺空中写真の判読による地理的景観の復元

研究課題

研究課題/領域番号 06451136
研究機関奈良女子大学

研究代表者

武久 義彦  奈良女子大学, 文学部, 教授 (10031668)

研究分担者 小方 登  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (30160740)
野間 晴雄  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00131607)
相馬 秀廣  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (90196999)
戸祭 由美夫  奈良女子大学, 文学部, 教授 (60032322)
千田 稔  奈良女子大学, 文学部, 教授 (20079403)
キーワード大縮尺空中写真 / 地理的景観 / 古代駅路 / 古代大水駅 / 奈良盆地 / 変動地形 / 牧畑 / 城下町
研究概要

日本で通常的に利用できる大縮尺空中写真である1万分1白黒空中写真,1万分1〜8千分1カラー空中写真の通常の実体視及びウィルド社のズ-ム式拡大実体鏡による15倍までの拡大実体視により地理的景観の判読による研究を行った.
武久は,古代の大隅国の国府である国分市から溝辺台地(十三塚原)を経て北上し,古代日向国と肥後国を結ぶ駅路に連絡する駅路の痕跡を判読するとともに,従来諸説に分かれていた大水駅について考察した.駅路の痕跡は,空中写真上で直線状の農道,優美な曲線路等に部分的に判読された.これらの駅路の痕跡は,現地にて調査した古代駅路に係わる小字地名等を加えることにより,現代の急速な地表改変が進んでいない明治期の地形図の上にたどることができた.大水駅に関しては,特徴的な方形の地割あるいは特異な土塁や堀状の凹地などから,菱刈町前目の町役場付近あるいは同町の筑地集落の一角のいずれかであろうと比定した.さらに,奈良盆地についても,活断層や撓曲等の変動地形の細部の特徴,平城京の地割や同時代の旧人工流路の痕跡・水害常襲地としての奈良盆地における特異な堤防や堤防設置に伴う河川の反応等についても判読・考察を行った.
多雪地域である隠岐の島後島において明治時代を中心行われた牧畑について,相馬は拡大実体鏡による空中写真判読を実施し,野間は地籍図の調査を実施した.その結果,同島に特徴的な地形である第三紀層の山陰型火山岩類の地滑り地が,牧畑用地として利用されることが多かったことを明らかにした.
この他,北海道や九州・沖縄の中世あるいは近世の城下町景観(戸祭り),奈良市街地における近世の在町景観(山近),東京の都市開発の現状等についても調査を実施した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 武久 義彦: "明治期の地形図にみる大隅国北部の古代駅路と大水駅" 奈良女子大学文学部研究年報. 38. 1-20 (1994)

  • [文献書誌] 武久 義彦: "大縮尺空中写真にみる奈良盆地の景観" 奈良女子大学地理学研究報告. V. 1-26 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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