研究課題/領域番号 |
06452128
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 武志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70010791)
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研究分担者 |
土屋 昌弘 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50183869)
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キーワード | 半導体レーザー / ソリトン / 光パルス / チャープ / パルス圧縮 / 電気光学サンプリング / 電気計測 / 光計測 |
研究概要 |
1.[ソリトン圧縮パルス光源を用いた電気光学サンプリング計測装置の改良]これまで光プローブによる超高速の電圧波を測定する電気光学サンプリング法を構築し、高速フォトダイオードの評価に適用してきたが、新たにテルル化亜鉛単結晶をプローブチップとする電気光学サンプリング装置にソリトン圧縮パルス光源を搭載し、波形測定に成功した。現在のところ分解能は同期系のタイミングジッタで制約されている。 2.[パルス動作半導体レーザ駆動条件の最適化]利得スイッチング動作半導体レーザの駆動条件は良質のパルス圧縮をおこなうのに需要である。チャープ特性評価を踏まえた最適化の検討をおこなった。 3.[利得スイッチ半導体レーザにおけるチャープ係数の精密測定の理論]波長分解ストリークカメラ像を解析することによってチャープ特性を見積もることができる。フーリエ変換関係にある時間と波長の不確定性を考慮した精密度の高い評価方法を開発し、線形および非線形チャープパラメータを決定した。 4.[分散減少ファイバによる断熱的ソリトンパルス圧縮との比較]各種の圧縮法の比較を行い、有望とみなされた分散減少ファイバによる断熱的ソリトンパルス圧縮の予備実験をおこない、約400フェトムトを得た。性能向上には最適化が必要である。 5.[分散制御による100フェムト秒以下の超短パルス発生]ステップ状に分散値の変化する複合ファイバ系におけるソリトン圧縮を行い、ファイバおよび励振条件を変化させることによって半導体レーザからは世界最短の価である約70フェムト秒までパルス幅を縮めることに成功した。
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