研究課題/領域番号 |
06452260
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐伯 昇 北海道大学, 工学部, 教授 (80002004)
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研究分担者 |
志村 和紀 北海道大学, 工学部, 助手 (60187474)
上田 多門 北海道大学, 工学部, 助教授 (00151796)
三上 隆 北海道大学, 工学部, 教授 (00002303)
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キーワード | ねじり / RC平板モデル / 有効かぶり / せん断ひずみ / St.Venantのねじり / そりねじり / ねじり剛性 |
研究概要 |
1.ねじりを受けるRC部材の変形挙動についてRC平板モデルを用いた解析と実験結果を比較した。ねじりひび割れが発生する前の領域は計算値と実験値は良く一致するが、ひび割れ発生後の計算値は合成の低下を適切に表現できず、トルクは実験値を大きく上回る。そこで、ねじりひび割れ発生後にかぶり厚さを減少させることにより剛性の低下を表す方法を試み、せん断ひずみを指標とした有効かぶり式を提案した。矩形断面部材の実験データを基に有効かぶり式の定数を定め、RC平板モデルによる変形解析を行ったところ、計算値はねじりひび割れ発生後についても実験値と良い対応を示した。次に、他の研究者の実験データを含め有効かぶり式の適用性を検討した結果、低鉄筋比の場合は精度の高い評価が可能であるが鉄筋比が高まるに従ってひび割れ発生後の変形を小さく評価する傾向にあった。また、最大トルクについては計算値の実験値に対する比は全64試験体で0.77〜1.21の範囲にあり、平均は0.97であり、耐力の評価については良好であった。 2.大型ケ-ソン等チャンネル形部材のねじり挙動に及ぼす隔壁の影響について検討した。隔壁を配置することにより耐力は高まり、St.Venantのねじりの他にそりねじりも考慮した混合ねじり理論によるねじり剛性の計算値はねじりひび割れ発生前の領域については実験値と良く一致することが示された。
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