第二次大戦後より今日に至る約50年間のわが国の集合住宅の計画の発展推移につき概観して時代区分を行い、資料整理と当事者へのヒアリングを通じ、この間における計画行為の役割について考察を行った。1994年度の研究実績は概ね次のとおいである。 (1)1970年代から今日までの建築系雑誌に掲載された集合住宅事例を収集・整理した。 (2)初期公営住宅の標準設計作成に関し、当事者(吉武・鈴木・富安他)へのヒアリングと資料整理を行った。 (3)高度成長期における公共住宅計画とニュータウン建設に関し、当事者(富安)へのヒアリングを行い、その問題点につき考察した。 (4)オイルショック以後の公共住宅計画の転換に関し、当事者(蓑原・増沢敬・三上ら)へのヒアリングを行うと共に、当時以降の先端的事例である茨城県営住宅の見学を行い、問題点を考察した。 (5)現代の都市型住宅の計画に関し、当事者(蓑原・富安)へのヒアリングを行い、問題点につき考察した。
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