研究課題/領域番号 |
06452343
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 淳造 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80011211)
|
研究分担者 |
辰己 薫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40236550)
砂田 保人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50216488)
李家 賢一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20175037)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
キーワード | デルタ翼 / 渦 / 大迎角 / 非定常空気力 |
研究概要 |
この研究は、従来のウィングロック研究に見られる様な具体的な飛行機を対象とする設計データの取得を目指すものではなく、デルタ翼に大迎角で見られるウィングロック現象の物理的原因を解明することを目的としている。特に、従来この種の研究で多用されてきた模型の自由回転振動による手法を避けて、強制的にロール回転振動を模型に与えながら、これに働く空気力とそれによるローリングモーメントを、天秤によって測定することにより、より現象を正確に測定し、加振の振動数や振幅に対する依存性を詳しく調べることが出来る様に測定装置を工夫したところに特色がある。測定には空気力のほかに、模型の運動による慣性力が働き、これが容易に空気力を上回る大きさとなるために、測定結果から慣性力の影響をどこまで正確に差し引くことが出来るかが、研究の成否を握っている。ここでは、基本的には軽量模型の使用、比較的遅い回転速度から始める、丁寧な天秤の校正などによって研究目的を達成するように努め、最終的には無次元振動数が0.1に及ぶ範囲までの測定に成功した。 デルタ翼模型として主として半頂角14度、及び7度の二種類を取り扱ったが、特に従来不明な点の多かった半頂角の小さい模型に見られる空気力の複雑な変動を、流れの可視化を用いることにより前縁剥離渦の崩壊、分離統合と関連づけて初めて説明することに成功した。
|