研究概要 |
本研究は既に日本栄養士会及び愛知県栄養士会・愛知県学校栄養士会から調査実施の承諾を得ている。 当初、科学研究費重点領域研究(1)「コホート研究による発がん要因の評価に関する研究」で用いた調査票(食生活、飲酒・喫煙歴、既往歴、家族歴、職業歴等に関する項目)と同一のものを用いることを企画した。しかし、その食生活調査は頻度調査法のため食物摂取量・栄養素等の推計が困難であった。そこで、エネルギー・タンパク質・脂肪{多価不飽和脂肪酸(n3系[リノレン酸、EPA、DHA等]・n6系[リノール酸等])・飽和脂肪酸等}・コレステロール・ビタミン(A・カロテノイド・B・C・D・E等)・食物繊維・カルシウム・セレニウム・食塩等の摂取量が計算できる半定量食物摂取頻度法による調査票を作成した。これまで、その調査票を用いて栄養士集団でパイロットスタディを行ったところ、食生活項目が若干煩雑であること、既往歴、生殖歴などの回答に困難なものがあることなどの指摘があった。これまで数回にわたり調査票の改訂を重ねファイナルの調査票を完成した。 現在、日本栄養士会に登録された栄養士約43,000人のうち、40歳以上の健康な薬17,000人を当初の研究対象として、食生活を含む生活習慣に関する自記式調査票(食生活、飲酒・喫煙歴、既往歴、家族歴、職業歴等)を用いて郵送法で調査している。研究費は主に調査票作成費(初回と再現性を調べるための2回分)と調査票の郵送料に充当している。 なお、東海地区でインフォームドコンセントが得られた栄養士については、血清及び血球成分採取・冷凍保存を行い、宿主遺伝要因の研究も実施する。 この研究は平成6年度と7年度において集積した食生活と生活習慣に関する質問票データと血清・血球成分バンクを基礎にして、今後10年以上にわたって長期フォローアップを行い、食生活及びライフスタイルと健康事象(特に、がん、心臓疾患、脳血管疾患等)との関連を究明し予防に資することを目的とする。 以上のように、当初の計画と大きな変更なく研究を実施している。 なお、研究費使用内訳は一部申請書通りでないが適正に執行している。
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