研究分担者 |
水谷 仁 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (00011578)
山田 功夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670)
神沼 克伊 国立極地研究所, 地学研究系, 教授 (90012921)
山科 健一郎 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30111561)
松島 健 九州大学, 理学部, 助手 (40222301)
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研究概要 |
われわれは、活動的な火山における地上アクセス困難域での地震観測を実現することを目指して,上空から投下して使用できるペネトレーター観測システムの開発を進めている。昨年度に引き続き本年度も投下実験を実施して以下の装置の開発・改良を行った。 1.投下実験によって,当初設計の機体では強度が不足していることが判明したので,2重構造化して機体強度を上げた。 2.地震計を常に鉛直に保つ回転機構(ジンバル装置)を開発した。 3.ペネトレーターの投下・貫入後,地震データをリアルタイムで基地局に伝送する無線テレメータシステムを開発した。テレメータ送信機に使用する水晶発振子については衝撃試験を実施して選定した。 4.投下実験を通じて,ペネトレーター投下地点の測位方法を確立した。 上記の装置の開発・改良を経て,ペネトレーター観測システムのプロトタイプモデルを製作し,再度投下実験を実施して各装置のチェックを行った。その結果,落下地点の状態(地盤強度など)によっては,投下高度を調節して貫入深度をコントロールする必要があるなどの問題点がいくつか明らかになった。しかし,センサーやテレメータなどのペネトレーター心臓部には大きな問題はないことが確かめられ,実用化のめどがたった。
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