研究課題/領域番号 |
06555110
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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研究分担者 |
森 伯郎 三菱電機(株), 半導体基礎研究所, グループマネージャ(
宮田 宗一 シャープ(株), IC開発センター, 部長(研究者)
許 炎 大阪大学, 工学部, 助手 (00243171)
岩田 誠 大阪大学, 工学部, 助手 (60232683)
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キーワード | データ駆動パラダイム / 構造体データ処理 / 自然な仕様記述 / 自律分散 / 同時並行処理 / パイプライン並列処理 / 流れ型連想処理 / データ駆動型プロセッサ |
研究概要 |
本研究では、要求仕様記述から高度並列実行に到るまで一貫したデータ駆動パラダイムの研究の一環として、多様な要求に柔軟に対処可能でかつ高い性能と信頼性を維持できる構造体データ処理系の実現法の確立を目的としている。初年度にあたる平成6年度の主な研究成果は以下のように要約される。 1.構造体データ処理の自然な仕様記述法 遺伝子情報データベース処理におけるアミノ酸配列のマルチプルアライメントを具体例に取り上げ、流れ型処理方式でのデータ構造とアルゴリズムの図的記述法、ならびに、本アルゴリズムの振舞いの可視化手法を検討し、これらの手法が、自然な仕様記述手法として有望であることを実験的に実証した。 2.データ駆動原理による並列・分散処理モデルの検討 本研究では、大規模な構造体データ処理を、1)均一な構造体データのパイプライン型並列処理、および2)排他制御可能な同時並行処理に分離した処理構造として捉える。これに基づいて、データストリームによる流れ型連想処理を行なうと同時に、排他制御を発火制御機構で代替する処理モデルが有望であるとの見通しを得た。 3.データ駆動型構造体データ処理系の実現環境の構築 上記の記述手法、可視化環境、および記述された構造体データの流れ型処理アルゴリズムの有効性を検証するために、1チップデータ駆動型プロセッサシステムならびにそのシミュレータを有機的に併用して、設備備品として申請したファイルサーバ型ワークステーション上に構築した。
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