12世紀論理学のもっとも包括的な著作であるArs Meliduna(写本:オックスフォード、ボードレイアン図書館、Digby 174、ff. 211-242)の校訂が、本研究の主要目的であった。現報告段階で、校訂本文はほぼ完成し、あとは現写本に当たっての校正を待つばかりである。その最終校正は、1997年度夏に予定している。最終校正を終わりしだい、予定通り、Grammatica speculativa叢書(Stuttgart-Bad Cannstatt : Frommmann-Holzboog)の編集責任者であるKlaus Jacobi教授(Freiburg大学)とC. H. Kneepkens教授(Groningen大学)に原稿を送り、出版に向けての最終作業(語句索引の作成等)に入る。
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