研究概要 |
初期の目的通り、ムラン学派の手になる著作の校訂本文を確定した。なかでも、Ars Melidunaは、12世紀論理学の集大成というべき大部の著作であり、その校訂本文は中世論理学史研究(なかんずくTerminist Logic成立史)に新たな光をあてることになろう。 この著作はねGrammatica speculativa叢書(Frommann Verlag,Stuutgart/Bad Cannstatt,1977〜)の一冊として公刊されることに決まっているが、出版までにはいまだいくつかの事務的作業が残っており、いましばらく時日をようするので、Ars Melidunaのラテン語校訂本文を提出することをもって、とりあえず研究成果報告にかえたい。
|