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1994 年度 実績報告書

コンピュータによる総合情報処理的長崎貿易史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610301
研究種目

一般研究(C)

研究機関図書館情報大学

研究代表者

太田 勝也  図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (30072424)

キーワード長崎貿易 / 長崎会所 / 長崎運上金 / 代物替 / 銅座 / 宝永新例 / 正徳新例 / 新井白石
研究概要

1.<設備> パーソナルコンピュータ(マッキントッシュCL575一式)を予定通り設置した。
2.<システム開発> (1)一般幕政・政策関係者・財政・経済・社会・産業・長崎地下・対外関係の8分野を設定し、各関係分野に分類される歴史情報を有機的に統合・総合化するのに便利なシステムを構築した。(2)数値と史料処理に関するシステムは、(1)のシステムと連動させて稼働させることが中々難しく、各独立して稼働するシステムを構築した。
3.<データ作成> 上記2のシステム用のデータ作成に取り組んでいる。情報量が極めて多量に及んでいる。今年度は、元禄11〜14年のデータをほぼ作成し終わった。貿易品の数量の単位(斤・反・個・枚・籠・本・包等)や価格の単位(両・分・朱・貫・匁・歩・厘・毛・文・グルデン・テ-ル等)がまちまちであるために、総合的に処理することが極めて難しい状況である。価格については、レートの換算に便利な方法をシステムに取り込んで処理する方法を試みている。
4.<史料調査・収集> 今年度は、長崎県立長崎図書館郷土史料室・長崎市立博物館・対馬歴史民俗資料館・大村市立史料館・大分大学付属図書館・市立臼杵図書館等の調査・史料収集を実施。特に、大村市立史料館や対馬歴史民俗資料館では、大きな成果を得ることが出来た。
5.<考察> 従来の対外貿易史の研究は、どちらかと言えば法制的制度史の側面の考察が中心的であった傾向にある。特に、貿易関係の局面的な考察が多く、広く幕制全体の中で捉えるという点は不十分であった。また、貿易取り引きの現場の詳細な諸事情の検討も十分とは言えない。より広い視野点に立つ考察の進展が幾分とも可能に成ってきたと思われる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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