研究課題/領域番号 |
06610341
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
狭間 直樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40066410)
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研究分担者 |
石川 禎浩 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (10222978)
森 時彦 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70027564)
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キーワード | 西洋近代文明 / 中国知識分子 / 明治期著訳書 / 東邦協会会報 / 梁啓超 / 孫文 / 人口論 / 信仰 |
研究概要 |
中国の知識分子が西洋近代文明を受容するにさいし、もっとも重要なチャネルとなったのは、日本の明治期の諸翻訳書、著書、雑誌であった。それら基礎的な文献の蒐集はけっして一朝一夕に片付けられるものではないが、本研究においては、梁啓超も会員となり、孫文も地図を発行した東邦協会の会報を創刊号(明治27年8月)より第231号(大正3年7月)まで揃えるなど(京大附図所蔵と併せて)、その方面にかなりの努力を傾注した。 また、研究の最終年度として、各人はそれぞれのテーマに即しての分担につき、梁啓超の来日後の思想変化(狭間:1996年秋、フランス・ガルシーでの“Conference on European thought in Chinese literati culture in the early 20th century"で報告)、人口論を通してみた社会科学受容の様態(森:裏面参照)、‘理論信仰'の人文科学的分析(石川:裏面参照)等を公にした。なお、森、石川もガルシー・シンポジウムに参加、関連の報告を行った。以上は、本研究の実績の一部であると当時に、今後への一里塚でもある。
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