研究課題/領域番号 |
06650406
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
武部 幹 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20019699)
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研究分担者 |
加藤 恭子 金沢工業大学, 工学部, 教授 (10064437)
橋本 秀雄 金沢大学, 工学部, 教授 (00251934)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | ウェーブレット変換 / サブバンド符号化 / ベクトル量子化 / 画像ブロック適応 / フィルタバンク |
研究概要 |
画像をウエーブレット変換し、画像の空間域局所的性質に適応する高効率のペクトル量子化法を研究した。 1.サブバンド階層・電力クラス別ならびに全サブバンド・電力クラス別ベクトル量子化法 2階層ウエーブレット変換において、低周波サブバンドは2次元DPCMし、高周波サブバンドは第一に階層別に所属サブバンドより、同一対応位置のサンプルを集めてベクトルを形成する方法、第二に全サブバンドより同一対応位置のサンプルを集めてベクトルを形成する方法を取り上げ、両者ともベクトルをその電力により、2-3のクラスに分け、最低電力クラスのベクトルは無効とし、有効ベクトルはクラスごとにコードブックを作ってベクトル量子化(VQ)した。無効ベクトルの全ベクトルに対する割合とコードブック長とによりビットレートを可変した。両者とも0.4-0.8bppで良い符号化特性が得られた。全サブバンド形は2段VQを要する。所要メモリ量、計算量は階層別形が少ない。 2.方向・電力別ベクトル量子化法 サブバンドを水平、垂直、対角方向のブループに分け、それぞれベクトルを作り、その電力によりクラス分けして、VQした。結果、0.4-0.7bppの間は符号化特性は階層別形と同等で、0.7bpp以上では方向別形が良く、0.4bbp以下では全サブバンド形が最も良い。 3.有効サブバンド信号のみのベクトル量子化法 高周波サブバンド信号を階層ごとに絶対値があるしきい値以下のものは無効とし、有効信号を走査順に4個ずつ集め、ベクトルを作った。しきい値によりビットレートを可変した。階層ごに7種のしきい値に対しコードブックを作り、VQした。また信号の有効無効はサブバンド信号のブロックで判定した。結果、上記すべての方法を上回る符号化特性が得られた。
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