• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 研究成果報告書概要

膜電位感受性色素膜光ファイバセンサと人工味覚・嗅覚器への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06650489
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関富山商船高等専門学校

研究代表者

山川 進三  富山商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (70200590)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード膜電位感受性色素 / 光ファイバセンサ / 味覚センサ / 臭覚センサ / パターン認識 / 色素吸収スペクトル / 色素蛍光スペクトル / 人工ニューラルネットワーク
研究概要

膜電位感受性色素/シリコン高分子膜をプラスチック光ファイバ端面にコーティングした透過吸収分光型光ファイバセンサを作製し,種々の味溶液に浸漬したところ,味物質の違いに応答して色素吸収スペクトルが変化し,味覚センサとなり得ることを見い出した.6種類の色素を用いて6chセンサアレイを作製し5基本味溶液の味パターンを計測した.その味パターンデータと人口ニューラルネットワークを用いてパターン認識的に味溶液を識別できることが分かった.比較のため,これらの色素膜を被覆した色素膜銀電極を作製し膜電位を直接測定したところ,味物質の違いに応答して膜電位もまた変化し,色素吸収光変化と膜電位の間に相関関係があることがわかった.また,上記膜電位感受性色素膜を極性の異なる有機ガス系においに接触させたところ,におい分子の違いに応答して異なる色素吸収スペクトル変化(色素膜の色変化)を示し,においセンサとしても十分応用できることがわかった.比較のため,従来から使われている半導体ガスセンサアレイを使用してその出力パターンを計測し,人口ニューラルネットワークにより有機ガスにおいをパターン認識的に識別することを試み,色素膜光ファイバセンサの結果と比較検討した.その結果,半導体ガスセンサアレイではメタノール,エタノール,プロパノールの識別は困難であったが,色素膜光ファイバセンサでは分子構造・性質の類似した上記アルコール類を識別できることがわかった.さらに32ch光ファイバセンサアレイを試作し,におい濃度分布とその時間変化をコンピュータ・ディスクプレイ上に可視化できるシステムを試作した.
次に,膜電位感受性蛍光色素をプラスチック光ファイバコア表面にドープしたエバネッセント波蛍光分光型光ファイバセンサを作製し,種々の有機ガス,味溶液に浸漬したところ,有機ガス,味物質の違いに応答して蛍光スペクトルが変化し,有機ガスセンサ、味覚センサとなり得ることを見い出した.

  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 山川進三: "海洋環境計測(II)光ファイバpHセンサ" 富山商船高専研究集録. 27. 61-65 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S. Yamakawa, A. Yamaguchi: "Optical Responses of Potential Sensitive Dye/PMMA Coatings to Taste Solutions" Sensors and Materials. 7. 271-280 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 山川進三・山口晃史: "色素膜光ファイバセンサアレイによるメタノールガス濃度分布の可視化" 計測自動制御学会論文集. 31. 1273-1278 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 山川進三: "化学刺激に対する植物生葉のレーザ励起クロロフィル蛍光誘導期応答" 電気学会論文誌,電子・情報・システム部門誌. 115C. 1438-1443 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 山川進三: "光ファイバセンサアレイによる水中イオンのパターン認識" 富山商船高専研究集録. 28. 27-31 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S. Yamakawa: "Fiber-Optic Evanescent Wave Sensors for Organic Gas Sensing Sensors and Materials" (印刷中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S. Yamakawa: "Optical Responses to Taste Solutions of Plastic Optical Fiber Sensors Doped with C18-Chain-Introduced Potential Sensitive Dyes" 富山商船高専研究集録. (印刷中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S. Yamakawa: "Alcoholic Gas Discrimination Using 32-Channel Fiber-Optic Sensor Array" 電気学会論文誌. (投稿中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Fiber-Optic pH Sensors" Res. Studies Toyama Natl. Coll. Maritime Tech.27. 61-65 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa, A.Yamaguchi: "Optical Responses of Potential Sensitive Dye/PMMA Coatings to Taste Solutions" Sensors and Materials. 7-4. 271-280 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa, A.Yamaguchi: "Visualizaition of Methanol Gas Concentration Distribution Using a Fiber-Optic Sensor Array with dye Coating" Trans. SICE. 31-9. 1273-1278 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Responses of lntact Leaf to Chemical Stresses Based on Laser-lnduced Chlorophyll Fluorescence lnduction" Trans. IEE Japan. 115C-12. 1438-1443 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Pattern Recognition of lons in Water Using Fiber-Optic Sensor Array" Res. Studies Toyama Natl. Coll. Maritime Tech.28. 27-31 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Fiber-Optic Evanescent Wave Sensors for Organic Gas Sensing" Sensors and Materials. (in press). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Optical Responses to Taste Solutions of Plastic Optical Fiber Sensors Doped with C18-Chain-Introduced Potential Sensitive Dyes" Res. Studies Toyama Natl. Coll.Maritime Tech.(in press). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Yamakawa: "Alcoholic Gas Discrimination Using 32-Channel Fiber-Optic Sensor Array" Trans. IEE Japan. 116E. (submitted) (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1997-03-04  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi