研究課題/領域番号 |
06672317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
武田 淳子 千葉大学, 看護学部, 講師 (50157450)
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研究分担者 |
小林 彩子 埼玉県立衛生短期大学, 看護学科, 講師 (60178316)
松岡 真里 千葉大学, 看護学部, 助手 (30282461)
丸 光恵 千葉大学, 看護学部, 助手 (50241980)
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 助手 (20282460)
兼松 百合子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 幼児 / 痛み / 対処行動 / 採血 / 母親の認識 |
研究概要 |
本研究においては、まず小児の痛み経験に対する母親の認識を把握すること、また小児 にとっての痛み経験のひとつとして採血をとりあげ、採血場面における小児の行動の特徴を明らかにすること、さらに母親の認識をはじめとした小児の反応や行動に影響を及ぼす要因を明らかにすることをとおして、小児にとっての痛み経験を母子双方の観点から明らかにし、適切な看護援助を検討することを目的とした。外来受診中の1歳から6歳までの就学前幼児とその母親を対象として質問紙調査と採血場面の行動観察を実施し、分析をした結果、以下のことが明らかになった。 1.小児の採血に対する評価には、発達段階とともに過去の痛み経験が大きく影響していた。小児は採血に伴う侵入的な痛みを評価し、対処しょうと努力していた。 2.4歳以上の年長幼児は、処置前から自己防衛行動とともに情報探索・参加行動が多く見られ、処置を通して行動的対処行動と認知的対処行動の両者をとるなど、対処行動の数・種類ともに3歳以下の年少幼児より多かった。 3.小児の痛み経験に対する母親の認識は、採血に対する小児の評価や反応・行動と直接的・間接的に影響を及ぼし合っていた。採血に際して母親の期待に添う積極的な参加行動を見せた小児は、母親からの理解と支持により満足感や達成感を得ていた。一方不安や緊張が強い小児は処置中にとる対処行動が限られており、また母親も不安を抱えたままかかわっており、母子双方に対する看護援助の必要性が示唆された。
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