研究課題/領域番号 |
06680233
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
柿沼 利昭 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40224349)
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研究分担者 |
工藤 文三 国立教育研究所, 教科研究部, 室長 (30231096)
大友 秀明 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30176945)
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キーワード | 環境教育 / クロス・カリキュラム / キ-・コンセプト |
研究概要 |
研究出発に当たって、研究協力者・江口勇治(筑波大助教授)を加えて、各人の研究の切り口を想定した。すなわちドイツの環境教育(大友)、イギリスの環境教育(江口)、環境教育と倫理(工藤)環境学習の目標・内容のフレーム並びに教育過程における位置付け(柿沼)である。ドイツについては、例えば包装財への規制立法に象徴されるような環境保全への厳しい社会意識を踏まえ、そこにおける環境教育の観点を、イギリスについては、クロス・カリキュラ・テーマの一つに取り上げられた環境教育の基本的な考え方を、環境教育と倫理の観点については、環境問題打開への科学技術の果たす可能性開拓と人間の選択・意思決定とのかかわりを、さらに教科にまたがる環境学習の教育過程上の位置付けについては、教科にまたがる学習の目標と内容のフレームの総合的な吟味を、それぞれ追究することを合意いた。(この最後の点については、平成3〜5年度科学研究費補助金研究「学校における賞教育展開の新視点と一貫性に関する研究」において取り上げた、今後のカリキュラム構成の3要素(基本的技能、教科群、問題中心の分野)という枠組みが問題意識に存在する。) 次ぎに環境学習に関する教科書分析を取り上げ、外国の教科書・参考文献の収集を進めるとともに、我が国の教科書(国語、社会、理科、保健体育、技術家庭の5教科。中学校が中心)の分析に着手した。各教科とも環境問題をかなり取り上げている反面、学習の順次性は放置されカオス状態にあることが判明した。 引き続き各教科で扱われる環境に関する基本的なコンセプトを拾いだし、教科間にまたがるキ-・コンセプトの吟味に取りかかりつつある。
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