研究概要 |
コンピューターネットワークが発達し,その上で稼動するソフトウェアシステムが複雑化し,高度化してきている現在,複数の自主性を持ったソフトウェア・エージェントが協調作業を行うことにより処理を進めるというマルチエージェント・システムに大きな期待が集まっている。 本研究はマルチエージェント・システムに内包される論理性と並列性に着目し,論理型プログラミング言語を拡張した新言語を提案し,マルチエージェントシステムの記述を容易にするとともに,並列化を実現している。ワークステーション群を高速結合ユニットで結合した並列計算機システムを構成し,分散共有メモリシステムを実現するとともに,並列化ソフトウェアパッケージPVM (Parallel Virtual Machine)を実現した。 上記並列コンピュータシステム上に,並列化論理型プログラミング言語(Prologの並列化+場の観念+エージェント機能)を実装し, 1.エージェント概念の有効性の検証 2.場の概念の導入による機能拡張の有効性確認 3.遺伝子情報処理への応用(分子系統樹の推定) を行い有効性を確認し,成果をまとめて論文として発表した。
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