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1996 年度 実績報告書

DNA障害時の細胞周期停止をアポトーシスの制御へのポリADP-リボースの関与

研究課題

研究課題/領域番号 06680707
研究機関国立がんセンター

研究代表者

益谷 美都子  国立がんセンター研究所, 生化学部, 研究員 (60238904)

キーワードBALB / C3T3 A31-1-1 / G1 arrest / mdm-2 / Cdk4 / Irf-1
研究概要

DNA損傷を受けた細胞ではDNA修復のための一時的な細胞周期停止が起きる。一方、速やかなポリ(ADP-リボース)の合成と分解が認められる。そこで本研究においては、DNA損傷後の細胞周期停止のメカニズムをポリ(ADP-リボース)代謝という側面から調べた。まずDNA損傷後のG1期停止過程におけるポリ(ADP-リボース)代謝を調べるためにガンマ線照射後のG1期停止異常を示す細胞株を検索した。DNA損傷を起こす薬剤によるtransformation高感受性で知られるBALB/C3T3 A31-1-1株では親株A31とは異なり、ガンマ線照射後のG1期停止が欠如していた。G2期停止は親株と同様に観察された。A31-1-1株ではガンマ線照射後のp53蛋白質安定化及びp21発現の誘導は観察された。一方、mdm-2、cdk4、及びIrf-1 mRNAが各々、親株の各々90,16,9倍に恒常的にoverexpressionしていた。以上のことから、p53蛋白質とp21のDNA損傷応答が正常であっても、他の細胞周期制御因子の発現異常がG1期でのチェックポイント・コントロールの消失につながることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nozaki T et al.: "Abrogation of DNA damage is associated with constitutive overexpression of Mdm-2,Cdk4 and Irf1 mRNYs in the BALB/c 3T3 A31 Variant 1-1 clone." Biochem.Biophys.Res.Commun.(in press).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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