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2006 年度 実績報告書

リンゴ果実上におけるマイコパラサイト現象の化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06J04776
研究機関岩手大学

研究代表者

村上 貴宣  岩手大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードLambertella / 天然物化学 / lambertellol / mycoparasite / Monilinia / hexodiulose / 生産誘導 / neolambertellin
研究概要

マイコパラサイトLambertella corni-marisは、Lambertella sp.1346と異なり通常の培養ではホスト菌に対する抗菌物質labmertellol類をほとんど生産しない。しかし、これまでの実験の中において、ホスト菌培養ろ液を添加して本菌を培養した場合labmertellol類を盛んに代謝することが判っていた。本研究において、ホスト菌培養液中に存在するであろうlabmertellol生産誘導物質の探索を試みた。種々検討したところL. corni-marisヨガ5は生育環境が酸性になると盛んにそれらを生産すると言うことを見いだした。両パラサイトL. sp.1346とL. corni-marisのそれらの生産性の違いについて検討をしてみたところ、L. sp.1346は培養開始後速やかに培地が酸性に傾くと言うことが判明した。すなわち、酸の生産性の違いが生産性に違いをもたらしていると考察している。さらに、L. corni-marisのホスト菌培養液によるlabmertellol生産誘導は、ホストの生産する何らかの酸によるものではないかと考察している。
上記の実験の過程において、パラサイト菌の代謝物と培養条件についても検討を種々行った。その結果パラサイト菌L. sp.1346を低温にて培養することにより、glucoseとthreo-2,5-hexodiuloseを含むneolambertellinの配糖体を単離することに成功した。また、hexodiulose部位の絶対立体化学がRSSR配置であった場合、スクロースが酸化された形となるが、NOE相関ではRSSR及びSRRSのいずれか決定するには至らなかった。また、スクロースの酸化体であったとしても天然物においては例が無く、構造的にも生合成的にも興味深い化合物である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Stimulation of the Biosynthesis of the Antibiotics Lambertellols by the Mycoparasitic Fungus Lambertella Corni-maris under the Acidic Conditions Produced by Its Host Fungus in Vitro2007

    • 著者名/発表者名
      T.Murakami, N.Takada, Y.Harada, T.Okuno, M.Hashimoto
    • 雑誌名

      Biosci.Biotech.Biochem. (in press)

  • [雑誌論文] An RNA polymerase inhibitor, cyclothiazomycin B1, and its isomer.2006

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto, M., Murakami, T., Funahashi, K., Tokunaga, T., Nihei, K., Okuno, T., Kimura, T., Naoki, H., Himeno, H.
    • 雑誌名

      Bioorg.Med.Chem. 14

      ページ: 8259-8270

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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