研究課題/領域番号 |
07041015
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
濱島 敦俊 大阪大学, 文学部, 教授 (40012976)
|
研究分担者 |
沈 中き 大阪大学, 文学部, 助手 (80273556)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 助教授 (80234764)
中生 勝美 和光大学, 人間関係学部, 助教授 (00222159)
片山 剛 大阪大学, 文学部, 助教授 (30145099)
|
キーワード | 聚落 / 村落共同体 / 移住 / 外来民(客民) / 廟 / 巫師(シャーマン) / 灌漑 / 行政村 |
研究概要 |
八月中・下旬、代表濱島は、浙江省杭州市を訪問し、受入機関=浙江省社会科学院を訪問し、詳細な打合せを行った(中国における現地調査においては、この手順は極めて重要である)。さらに、調査対象地=嘉興市の文献資料収集について、統轄機関たる浙江省〓案館(公文書館)を訪問し、依頼するとともに若干の資料収集を実施した。 九月中旬、濱島・小島(河南省の地理学調査を終えて参加)・沈は、上海を経て、浙江省嘉興市に到着。先ず嘉興市の民俗学・地方史研究者と交流し、概況を把握する一方、嘉興市〓案館において、所蔵の新聞(解放前に嘉興県および県下の鎮で発行された)を閲覧し、関連資料の筆写を実施した。下旬後半より、嘉興市郊区の王江 鎮にて、解放前の鎮の経済状況について老商人からの聞き取り調査を実施、続けて同地に所在の城隍廟について聞き取り調査を行った。十月から片山も参加、さらに北方に位置する水郷=花花郷において、二個の行政村の調査を行い、続けて同地に所在し、江南全域の漁民の信崇の対象となっている劉王廟での調査を実施した。 十月初旬の調査終了後、濱島のみはさらに太湖西岸の長興県を訪問し、同県興后 郷所在の李王廟の予備調査を実施した。この間全過程において小島は詳細な聚落図・水利図の入手・閲覧、もしくは作図に努めた。 本年2月末に片山・小島・中生(台湾調査を終えて合流)は香港大学で文献閲覧の後に広州に入り、広東省社会科学院と最終打合せののち、同省江門市台山県に到り、赤渓鎮で調査に入る。濱島、沈は三月上旬、香港を経て直接に台山県に入り、合流する。調査終了後、一行はかつての片山の調査地順徳県の補充調査を行うが、濱島はマカオに入り、所在の城隍廟の予備調査を実施することとなる。
|