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1996 年度 実績報告書

アフリカにおける民族技術の文化人類学的研究-その伝統的形態と現代的展開-

研究課題

研究課題/領域番号 07041039
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

和田 正平  国立民族学博物館, 第三研究部, 教授 (50110086)

研究分担者 SIENNE Boyo  ブルキナファソ国立科学技術調査センター, 研究員
三島 禎子  国立民族学博物館, 第三研究部, 助手 (20280604)
池谷 和信  国立民族学博物館, 第一研究部, 助手 (10211723)
鈴木 裕之  国士館大学, 法学部, 専任講師 (20276447)
竹内 潔  富山大学, 人文学部, 助教授 (40212021)
吉田 憲司  国立民族学博物館, 第四研究部, 助教授 (10192808)
栗田 和明  立教大学, 文学部, 助教授 (10257157)
井関 和代  大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (60073285)
和崎 春日  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (40230940)
キーワード民族芸術 / 造形 / ダンス / 職人 / 染色 / 王朝美術 / 仮面 / 民族衣装
研究概要

1.すでに、タンザニア側のニャキュウサとマラウィ側のンコンデが国境を越えてダンス交流し合っていることが確認されているが、第2次調査により、それらのダンスが1910〜20年代の英国軍楽隊に淵源があることが判明した(栗田)。
2.カメルーン、バムン王国の王宮保管庫の武具について初めて調査を行なった。鎧、兜等はドイツ様式と伝統様式の積極的な混合の産物であることが検証された(和崎)。
3.マンデ系織職人の機や道具等の相関性を調査した。その結果、織用具の形態と呼称に多くの共通性がみられた。それは、植民地時代の綿花栽培の普及が一因と考えられる(井関)。
4.狩猟民アカにおいては森の精霊のダンスが盛んに演じられている。精霊を演ずるのは男であり、女はそれを直視してはいけないという。男女差の際だった儀礼的側面が今回看取された(竹内)。
5.ストリート文化を背景としたレゲエとラップといったポピュラー音楽の形成過程の一側面をアビシャン市の調査から明らにできた(鈴木)。
6.南アフリカ都市に住むコ-サ出稼ぎ民が祝祭日等に集まって歌う歌の収集及び、その歌の流行る背景について調査した(池谷)。
7.ソニンケ社会における母娘間の藍染め技術の継承と娘の結婚とその儀礼関係を明らかにした(三島)。
8.バムン王国、アシャンティ王国の伝統的王朝美術を調査した結果、実はその多くが植民地時代以降の西欧との接触の結果、成立したものであることが分かってきた(吉田、川口)。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 和崎春日: "アフリカの王権社会における男性と女性" アフリカ女性の民族誌(和田正平 編). 197-233 (1996)

  • [文献書誌] 井関和代: "デザインと製作" 岩波講座・文化人類学3「もの」の人間世界(青木保 他編). 206-231 (1997)

  • [文献書誌] 栗田和明: "イゴマ-タンザニアとマラウィを結ぶダンス-" 季刊民族学. 79. 56-63 (1997)

  • [文献書誌] 吉田憲司: "『異文化』展示の系譜" 岩波講座・文化人類学12思想化され卯周辺世界(青木保 他編). 33-67 (1996)

  • [文献書誌] 竹内潔: "コンゴの熱帯森林住民の遊び" 世界民族遊戯辞典. (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 鈴木裕之: "コミュニケーション様式の創造課程としての都市化" アフリカ研究. 48. 1-18 (1996)

  • [文献書誌] 池谷和信: "ポストアパルトヘイト時代の都市のコ-サ社会" アフリカの都市的世界(嶋田義仁 他編). (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 三島禎子: "ソニンケ社会における家族の連帯と規模" 国立民族学博物館研究報告. 21(1). 77-118 (1996)

  • [文献書誌] 川口幸也: "王さまの物語" 月刊みんぱく. 21(1). 15-17 (19970)

  • [文献書誌] 和田正平(編): "アフリカ女性の民族誌" 明石書店, 452 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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