研究課題/領域番号 |
07044013
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60108967)
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研究分担者 |
URUNBAEV Asa ウズベキスタン共和国科学アカデミー, 東洋学研究所, 上級研究員
帯谷 知可 国立民族学博物館, 地域研究企画センター, 助手 (30233612)
小野 浩 京都橘女子大学, 文学部, 助教授 (40204250)
井谷 鋼造 追手門学院大学, 文学部, 教授 (60144309)
小松 久男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30138622)
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キーワード | 中央アジア史 / ビヴァ・ハーン国 / ウズベク諸ハーン国 / 古文書 / カ-ディー文書 / 古写本 / 内容解説目録 / ウズベキスタン共和国 |
研究概要 |
1.本年度の研究の第一の目的は、ヒヴァ・ハーン国古文書コレクションの内容解説目録の原稿を完成させることであった。昨年度までの作業は、古文書の写真版に基づいて行なっていたが、平成9年8〜9月に研究代表者らがウズベキスタンを訪問した時より、実際の文書にあたって内容のチェックを行い、ロシア語原稿のコンピュータ入力作業に移った。チェックと入力の作業はタシュケントで継続して実施し、11月にウルンバエフらが来日した際に、入力済み原稿を材料に書式の検討等を行なって、平成10年1月には原稿作成の作業を完了した。 2.「19世紀〜20世紀初頭ヒヴァのカ-ディー文書目録」と題された目録の草稿は、コンピュータで検索できるほか、プリントアウトしたものが京都外国語大学と東洋学研究所とに一部ずつ備えられ、部内資料として研究に利用できるようになった。なお両機関の間で、この目録のロシア語・日本語両版の平成11年度刊行をめざす協定書が取り交された。 3.ウズベク諸ハーン国に係わる歴史資料の調査に関しては、ウズベキスタン共和国とロシア連邦で、過去2年間の調査で得た情報の確認・補足とマイクロ・フィルムによる資料収集を主として実施した。カズフスタン、トルクメニスタン両共和国とイラン=イスラム共和国では、歴史的建造物の銘文や墓誌、古文書や文献史料の調査をそれぞれ行った。収集した資料に基づいた研究の成果は、各自学会誌等に発表している。 4.タシュケントおよび京都で行ったウズベキスタンの研究者との共同作業によって、波国の研究成果と研究手法を吸収できたほか、平成9年11月に京都と東京で開催した講演会によって、わが国の研究者との学術交流も進展した。
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