研究課題/領域番号 |
07044098
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研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
都留 常暉 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (60044781)
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研究分担者 |
河合 秀幸 千葉大学, 理学部, 助教授 (60214590)
清水 肇 山形大学, 理学部, 教授 (20178982)
中川 武美 東北大学, 理学部, 助教授 (70004348)
高松 邦夫 宮崎大学, 工学部, 教授 (40013370)
稲葉 進 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (10013434)
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キーワード | 中間子分光学 / エキゾティック中間子 / グル-ボール / ハイブリッド / 量子色力学 / 非フォーク対中間子 / シグマ粒子 / 非摂動論 |
研究概要 |
本国際共同研究(GAMS)は標準理論の1つである量子色力学(QCD)の検証に不可欠な軽クオーク中間子の共鳴状態の研究、なかでも非クオーク・反クオーク対中間子(エキゾテイック中間子)の探索研究を目的としている。欧州原子核機構(CERN,ジュネ-ブ)における加速器(450GeV・SPS)の陽子ビームを用い、分光検出器(GAMS4000)による実験データ収集並びにNA12/2実験の解析研究を行うと同時に、ロシア連邦高エネルギー物理学研究所(IHEP,プロトビノ)における加速器(70GeV・PS)のπ^-ビーム用い、分光検出器(GAMS2000)によるデータ収集並びに実験データの解析研究を行った。又共同研究は検出器系の開発にも力を注ぎ、高性能電磁シャワーカロリーメーター、高速エレクトロニクス等の開発研究を行った。又次期計画の検討をした。 1.4-7月にはCERNに研究者を派遣し、分光検出器(GAMS+OMEGA、実験課題WA102)によるデータ収集に参加し又次期計画を検討した。9月にも研究者を派遣しデータのまとめ、論文発表の準備をした。2,3月にCERN研究者を派遣しデータ解析、論文発表のための議論をすると共に将来の研究計画を検討した。 2.10-12月にIHEPに研究者を派遣し分光検出器(GAMS4π)によるデータ収集を行った。3月に研究者を派遣しデータのまとめの議論をした。 3.7-9月にはIHEPから研究者を招聘し電磁シャワーカロリメータ用のフロントエンド電子回路の開発研究を行った。10-11月にCERNより研究者が来訪しデータのまとめ、論文発表の検討、次期計画の議論をした。1-2月にはIHEPより研究者を招聘し電磁シャワーカロリメータ用の素材、タングステン酸鉛シンチレーターの開発研究を行った。 4.また国内では高エ研をセンターとして宮崎大、山形大等において解析が行われた。又高性能電磁シャワーカロリーメーター、高速エレクトロニクス等の開発研究を行った。 5.ππ系で質量500-800MeV近傍にスカラー共鳴の存在を示唆する論文をまとめ発表するなど成果を公表した。このスカラー共鳴はカイラル対称性の破れから出てくるσ粒子ではないかと注目されている。
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