研究課題/領域番号 |
07044168
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
あべ木 紀男 関東学院大学, 工学部, 教授 (60064094)
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研究分担者 |
正木 和明 愛知工業大学, 工学部, 教授 (90078915)
山中 浩明 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
瀬尾 和大 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (30089825)
前田 直樹 関東学院大学, 工学部, 助教授 (40192744)
松田 磐余 関東学院大学, 経済学部, 教授 (60087145)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | サイスミックマイクロゾーネーション / マニラ首都圏 / 常時微動 / 屈折波探査 / 強震観測 / 地質区分 / フィリピン / マリキーナ断層 |
研究概要 |
期間中に、以下の研究を行った。 1.表層地盤の分類 収集した建設工事に伴う土質調査用のボーリング資料を用いて、表層地盤の分類を行い、いくつかの地域については、地層断面図を作成した。 2.常時微動観測による地盤の卓越周期と増幅倍率分布図の作成 マリキーナ平野において高密度の常時微動観測を行い卓越周期分布図と増幅倍率分布を求めた。 3.人工地震による地下構造の推定 マリキーナ平野において南北約15kmの測線を設定し、2サイトで各々200kgの火薬を用いて人工地震を発生させ、やや深部のS波地下構造を求めた。 4.板叩き法による表層地盤のS波測定 表層地盤分類を参考に、地盤区分を考慮して、23箇所の観測点で表層地盤のS波速度の観測を行った。 5.常時微動のアレー観測極く表層の地下構造を推定する目的で4箇所でアレー観測を行った。 6.電気探査による断層調査 アテネオ大学構内とモンタルバンの2箇所で行った電気探査より、断層位置の確定と形状を明確にした。 7.強震観測 アテネオ大学構内のマニラ観測所に1997年3月に強震計を設置し、地震観測を行い、1997年11月までに、8つの地震を観測した。現在も観測を継続している。 以上の研究結果より、マニラ首都圏の地下構造をある程度明らかにでき、この地域のサイスミックマイクロゾーネーションの基礎資料を得た。 合同研究会の開催 1998年3月9-10日に、関東学院大学葉山セミナーハウスで、本共同研究を含む科学研究費による3つの国際共同研究の代表および分担者からなる運営委員会と関東学院大学工学総合研究所との共催で、「3つの都市のサイスミックマイクロゾーネーションに関する合同研究会」を開き、フィリピン、スペイン、ベネズエラから共同研究者を招聘し、討議した。その際、講演予稿集「Workshop on Seismic Microxonation in Earthquake Vulnerable Countries」を発行した。合同研究会の成果は近く、本研究の報告書を兼ねて、関東学院大学工学総合研究所所報の特集号として公刊する。
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