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1995 年度 実績報告書

天然プテリン誘導体の効率的化学合成と生理活性研究

研究課題

研究課題/領域番号 07045016
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 啓司  岡山大学, 理学部, 教授 (70032828)

研究分担者 フライデラー W  ドイツ, コンスタンツ大学・化学部, 教授
花谷 正  岡山大学, 理学部, 助手 (70189588)
キーワードビオプテリン / グリコシル化 / D-グルコピラノシド / 選択的反応 / リミプテリン / D-グルコサミン / 保護基 / 合成
研究概要

1.N2-(N,N-ジメチルアミノメチレン)-3-(置換フェネチル)-ビオプテリンの6位のビシナルジオールの選択的反応:(1)天然物として得られたと報告されているが構造不確定の1′または2′-β-D-グルコピラノシル誘導体の合成.上記のN2,N3-保護-ビオプテリンをHMSDで処理し,1′,2′-O-ビス(トリメチルシリル)誘導体とした後,ジクロロメタン中で塩化スズ(IV)存在下,2,3,4,6-テトラ-O-アセチル-1-ブロモ-α-D-グルコピラノースと反応させることにより,対応する1′-O-及び2′-O-β-D-グルコシル体を得た.グルコシルドナーを2等量以上用いると1′,2′-ジ-O-グルコシル体が副生成物として得られた.これらのグルコシル体をナトリウムメトキシドで脱アセチル化,アンモニア水でジメチルアミノメチレン基を加水分解の後,DBUでNPE基を脱保護すると,ビオプテリン-1′-および2′-O-モノ-さらには1′,2′-O-ジ-β-D-グルコピラノシドが得られた.現在これらの合成ルートの各段階の収率向上も検討している.(2)ごく最近天然物として分離され,推定構造式が提出されている2′-β-D-(N-アセチルグルコサミニル)ビオプテリン(リミプテリン)の合成.上記と同様な手法で1,3,4,5-テトラ-O-アセチル-2-N-(N,N-フタロイル)-β-D-グルコサミンを糖ドナーとしてグリコシル化を行うと,主として2′-O-グリコシル体が得られることが分かった.順次脱保護を行うことにより,目的の天然物の全合成が完成した.現在これらの合成ルートの各段階の収率向上ならびに天然物の生体内機能解明のために量的調製を検討している.
2.ビオプテリン及びそのジヒドロ,テトラヒドロ体の簡便かつ大量合成スキームの検討,その他の研究計画については順次検討を進めている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Hanaya 他: "Selective N(3)- and O4-Alkylation of L-Biopterin : A Convenient Synthesis of 3- and O4-Methyl-L-biopterin and Versatile N2- (N,N-dimethylaminomethylene) -N(3)-p-nitrophen" Pteridines. 6. 1-7 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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