研究分担者 |
RAGARDJO S ボゴール農科大学, 水産学部, 助教授
MONINTJA D.R ボゴール農科大学, 水産学部, 助教授
有元 貴文 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20106751)
松山 優治 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00092594)
佐藤 要 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20017073)
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研究概要 |
熱帯水圏における水産資源の持続的開発と利用については,開発途上諸国における地域経済の発展のみならず,地球環境保全の観点からも注目を集めてきている。本研究では東京水産大学とボゴール農科大学水産学部の各専門研究者が共同で調査,研究にあたり,特にインドネシア,ジャワ島インド洋沿岸域を対象として環境調和型生産技術の適正開発を目指すものである。初年度の調査対象海域としてボゴール農科大学臨海実験所のあるプラブハンラトゥ湾を取り上げ,派遣研究者を中心に以下の調査研究を実施した。 1)湾内の海洋環境について外洋であるインド洋との関連から流向流速,水温分布等の測定を行うとともに,湾内等深線や各種漁業の漁場形成機構との関係から調査・解析を行った。 2)湾内で行われている沿岸漁業,並びにインド洋での沖合漁業について操業規模や形態の現状把握を行い,特に漁船の材質,動力,設計に関する実態を調査・解析した。 3)沿岸漁業の内,集魚灯利用敷き網,船引き網,刺し網の3通りについて,乗船調査による操業過程の把握,魚群探知機とビデオによる水中観察をもとに漁獲過程の解明を試みた。 以上の漁業生産の現状に対して,今後の技術移転並びに資源管理手法の可能性を検討するため,招聘研究者の日本滞在中に関連大学と研究所を訪問して,以下のように意見交換と資料収集に努めた。 4)訪問先各地の漁港において漁具,漁船の実態把握と資源管理型方策の視察を行った。 5)魚種魚体選択漁法開発の方法論検討と技術移転の可能性評価を行った。 6)持続的開発を目指した低投資型生産技術確立の基礎的検討を行った。 7)プラブハンラトゥ湾での調査結果の評価と次年度調査に向けた打ち合わせを実施した。
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