研究分担者 |
MURDIYANTO B ボゴール農科大学, 水産学部, 講師
MONINTJA Dan ボゴール農科大学, 水産学部, 教授
東海 正 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (30237044)
有元 貴文 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20106751)
|
研究概要 |
熱帯水圏における水産資源の持続的開発と利用を目的として,ボゴール農科大学との共同研究を実施した。このために,インドネシア側研究者2名を9月22日〜10月5日に日本へ招聘し,東京水産大学での研究打ち合わせ,並びに瀬戸内海地区の沿岸漁業について資源管理推進の先進地視察を行うとともに,広島大学において研究セミナーを開き,沿岸刺網漁業の漁獲選択性に関する研究成果の公表を行った。また,日本側より同じく2名をインドネシアへ派遣して,ジャワ島中部インド洋側のプラブハンラトゥ湾における集魚灯利用敷き網についての調査を継続実施した。特に,本漁業の漁獲過程を明らかにする目的で,魚群探知機と水中カメラによる魚群行動の観察,並びに水中照度に関する測定を実施し,漁獲資料の解析とあわせて今後の技術改良に向けた検討資料を得た。また,プラブハンラトゥ湾では沿岸漁船の動力化が急速に進行中であり,今後各種漁業の操業形態の変化が予測されていることから,漁船種類別に利用している漁具漁法と漁船期間についての実態調査を実施して,資料を入手整理した。また,派遣期間中に漁業教育,特に漁業技術と海技実習についての乗船教育に関するセミナーを開き,同時に,ボゴール農科大学において資源管理を目標とした適正漁具漁法開発,並びに漁具選択性能解析に関する研究発表会を実施した。本年度が3年間のプロジェクトの最終年度であり,日本,インドネシア両国の研究者からの成果発表と今後の研究目標の設定に向けた活発な討議が実施された。
|