研究課題/領域番号 |
07045041
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
多部田 修 長崎大学, 水産学部, 教授 (50217171)
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研究分担者 |
山内 淳 長崎大学, 水産学部, 助教授 (40270904)
松岡 数充 長崎大学, 水産学部, 教授 (00047416)
松野 健 長崎大学, 水産学部, 教授 (10209588)
夏苅 豊 長崎大学, 水産学部, 教授 (10039729)
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キーワード | 東シナ海 / 黄海 / 海洋科学 / 日韓共同研究 / 海洋環境 / 稚仔魚 / プランクトン / 底魚資源 |
研究概要 |
長崎大学水産学部附属練習船長崎丸の研究航海は平成9年5月7〜21日に行われた。乗船研究者は、長崎大学から教官等7名、釜慶大学校から教官ら10名の、計17名であった。 1)稚仔魚類調査は、ウナギネットの傾斜びき、マルチネットの表層水平びき計6点で行われ、数千個体のカタクチイワシを除いて、ウナギネットでは15種以上、300個体以上、マルチネットでは15種以上、約400個体が採集された。ウナギネットでは中下層稚魚類、マルチネットでは表層性稚魚類がみられ、両ネットの出現種は明らかに異なった。 2)動物プランクトンの採集はボンゴネットによる傾斜びきを、東シナ海と黄海において12点で行い、計24個のサンプルを得て現在分析中である。ノルパックネットによる微少プランクトンの採集は4点で行われ、そのサンプルについても現在分析中である。 3)海洋の物理環境はCTD及びXBTによって観測した。本年度は昨年度予想された大陸起源の浮遊物及び淡水の海流による輸送の短期及び長期変動を確認した。 4)海底堆積の調査は、ビストンコアラー及びスミスマッキンタイマーで行われ、目下精査中である。 5)計量魚探による生物資源調査のため1200マイルの航走を行い、同時に種類確認のためトロール操業は、底層、中層の計9点で行われた。多数の魚類、甲殻類、頭足類等が得られ、計量魚の結果との対応関係を検討している。 以上の観測、採集結果についてわが国及び韓国の各大学、研究機関において、種査定、結果の討議を行い、釜慶大学校の海洋シンポジウム、広島大学の日本水産学会秋季大会等で講演発表した。
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