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1995 年度 実績報告書

日本における洞穴遺跡の構造論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07301046
研究種目

総合研究(A)

研究機関千葉大学

研究代表者

麻生 優  千葉大学, 文学部, 教授 (80151067)

研究分担者 岡本 東三  千葉大学, 文学部, 助教授 (00000498)
下川 達彌  長崎県立美術館, 博物館, 主任研究員
斉藤 基生  愛知女子短期大学, 講師
織笠 昭  東海大学, 文学部, 助教授 (90194646)
河原 純之  千葉大学, 文学部, 教授 (10270498)
キーワード洞穴遺跡 / 杉ノ尾洞穴 / 横手遺跡 / 大寺山洞穴 / 縄文分化の起源 / 層位学的研究 / 分布論的研究 / 地質学的研究
研究概要

総合研究Aの初年度に当たり、基礎的研究と実践的研究の両側面から計画を進めた。
基礎的研究 日本考古学協会による「洞穴遺跡調査特別委員会」が発足し、その成果は1967年『日本の洞穴遺跡』としてまとめられている。しかし、この一連の調査から約20年の歳月を経、またその後の洞穴遺跡の調査も増加してきた今日、洞穴遺跡報告書の文献目録、及び洞穴遺跡の地名表、洞穴遺跡の平面図・土層図の集成などの基礎的作業を再度行う必要性が生じた。本年度は、文献目録及び地名表を作成し「日本の洞穴遺跡地名表(附 参考文献)」として刊行し、多くの関連研究者に配布するとともに、それらの情報収集に努めた。
作成した地名表を基に、静岡県・愛知県の洞穴遺跡調査(6月)、群馬県の洞穴遺跡分布調査(8月)、埼玉県の洞穴遺跡分布調査(10月)、三浦半島の海食洞穴の分布調査と地質学的調査(1月)を分担者及び研究協力者とともに実施した。
実践的研究 ケーススタデイとして2つの洞穴遺跡と開地遺跡の発掘調査を実施した。1つは千葉県館山市所在の海食洞穴である(9月)。この洞穴からは丸木舟を用いた全国的に注目された船葬墓を検出し、その保存方法を検討した。もう1つは長崎県佐世保市の杉の尾洞穴とそれに関連する開地の横手遺跡の横手遺跡の発掘調査である(12月)。杉の尾洞穴から押型文期(縄文早期)、横手遺跡からはナイフ形石器(旧石器時代)の遺物・遺構を検出し、その解明にあたった。
研究集会 本年度のまとめとして全国の研究者および研究協力者が参加したシンポジウム『洞穴遺跡の諸問題』と題した研究集会を実施した(3月)。近年注目された9つの洞穴遺跡の成果報告と洞穴遺跡の問題点が検討された。その結果は『シンポジウム「洞穴遺跡の諸問題」発表要旨』として刊行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 麻生 優: "洞穴遺跡の諸問題" 94 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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