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1997 年度 実績報告書

和辻倫理学の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 07301061
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 康邦  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80012508)

研究分担者 山田 忠彰  日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (10220386)
池田 成一  岩手大学, 人間社会科学部, 助教授 (50193199)
星野 勉  法政大学, 文学部, 教授 (90114636)
湯浅 弘  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (10230608)
関根 清三  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90179341)
キーワードヘルダー / 民族多元論 / 風土 / 間柄 / 時間性 / 近代化
研究概要

本年度の研究課題は、
(1)過去二年間の各分科会の研究の再検討、総括を行うこと。
(2)和辻倫理学に関する個別研究の比較検討を通じて和辻倫理学についての総合的な評価を試みること。
以上二点であったが、具体的な研究成果としては次のようなものが挙げられる。
(1)については、研究協力者の奥波が和辻のヘルダー解釈に関する研究を遂行し、民族多元論、風土論といった問題群に関する両者の異同について批判的検討を行った。また、研究協力者の三宅は、和辻倫理学の基本概念である間柄という概念が芸術論の場面で生かされている様態について研究を深めた。
(2)については、研究分担者の熊野が和辻倫理学における時間性というテーマから和辻倫理学の研究を行ったが、この研究は、時間性を重視したハイデガ-を批判して人間存在の根本構造としての空間性、風土性を強調したと解されることもある和辻倫理学を総合的に評価するための新しい視点を提示した。また、研究協力者の下は、中国人の目から和辻の業績全般の意義について研究を行ったが、この研究は、和辻倫理学とそれを生み出した日本文化の普遍性と民族性、和辻倫理学と近代化の問題等、倫理学という限定を超えた広い視野で和辻倫理学を捉える可能性を示唆した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 川本 隆史: "「老いと死の倫理-ある小児科医の思索を手がかりに」" 「倫理と道徳」<現代日本文化論>. 9. 127-148 (1997)

  • [文献書誌] 森下 直貴: "倫理と宗教の根源についての一考察-規範・目的・形而上学-" 中部哲学会紀要. 30(予定). (1998)

  • [文献書誌] 熊野 純彦: "生成する真理" 東北大学文学部研究年報. 47. 81-110 (1998)

  • [文献書誌] 頼住 光子: "近代日本における他者" 実在思想論集. XII. 77-98 (1997)

  • [文献書誌] 山田 忠彰: "いま、人間として-「人間」の超克の意味するもの-" 日本女子大学紀要人間社会学部. 8. 77-88 (1998)

  • [文献書誌] 細谷 実: "フェミニズムとアルチュセール" 理想. 659. 53-63 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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