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1996 年度 実績報告書

手術侵襲・生体反応の動的解析と制御に関する基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07407031
研究機関東北大学

研究代表者

西平 哲郎  東北大学, 医学部, 助教授 (50101142)

研究分担者 赤井 隆  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (60191847)
土井 秀之  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90188839)
大河内 信弘  東北大学, 医学部, 講師 (40213673)
標葉 隆三郎  東北大学, 医学部, 講師 (20192106)
里見 進  東北大学, 医学部, 教授 (00154120)
キーワード手術侵襲 / Na / k Flux / ステロイド投与
研究概要

手術侵襲に伴う生体反応の解析と赤血球膜Na/k Flux及び非機能的細胞外液の変動について、ラット動物実験モデルを用いて研究をすすめた。膜Na/k Fluxは、侵襲に伴って低下し、大きさに依存した。また、侵襲前のステロイド投与はNa/k Fluxを改善し、膜ATP aseの機能を保持する作用を有すると考えられた。また、ラット下肢膜緊縛モデルでは、再潅流後、サイトカイン(IL-8)の上昇をみとめ、大きな非機能的細胞外液(third space)の形成が示唆され、直接損傷の加わる筋、脂肪以外の肺や膵、肝に加えて皮膚における血管外への^<13>Cイヌリンの漏出が認められ、ステロイド前処置によって、著明に抑制できることが明らかとなった。また、autoradiogramを用いることによって、third spaceの形成を視覚化することができ、潅流操作を加えたautoradiogramという新しい方法を見いだすことができた。侵襲が加わると、IL-6をはじめとする炎症サイトカインが分泌されることは臨床的にも実験的に確認され、ステロイドの前処置がこれらのサイトカインの過剰な分泌をおさえ、一方では、IL-10などの抗炎症性のサイトカインの分泌を促進し、脾細胞のIL-2産生能を保つ作用があることを新たに見い出した。生体の反応の解析をより明確にするために、補体系の第1段階、サイトカインをはじめとするmediatorの第2段階、PMNやマクロファージなどの臓器障害の第3段階に分けて解析する必要があると考えられた。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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