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1995 年度 実績報告書

都市のインフォーマルな社会関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07451040
研究種目

一般研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

三谷 鉄夫  北海道大学, 文学部, 教授 (00000571)

研究分担者 杉岡 直人  北星学園大学, 文学部, 教授 (10113573)
キーワード家族 / ネットワーク
研究概要

都市の家族と友人を含むインフォーマルなネットワークのうち、家族構成員の縮小化に加えて、成員の移動にともない家族に対する依存度が低下し、友人の占める位置がより大きくなった。まず、総ネットワーク数では、男性7.4人に対し、女性8.5人である。ネットワーク種類では、仕事関係で男性が女性を上回るものの、サークルや近隣は当然のことながら、学校時代の友人でも男性のネットワーク数は女性を下回っている。項目別には、最高齢層は学校、仕事、親戚のネットワーク数が少なく、他方サークルの友人が多い。加齢に伴うネットワークの減少で特徴的なのは、学校である。性別同質性はより顕著であり、男女ともに同性の友人は約9割が1人以上もっているのに対し、異性の友人については、男性では51.3%、女性では54.9%が持っていない。
配偶者の有無によって安定度は異なっており、とくに無配偶になった高齢者の場合、親しい友人の有無が高齢者の満足度に大きく影響している。また、高学歴が満足度にも関係しており、学歴の高いものほど満足度が高い。
交際内容をみると、家を訪問しあう、気が合う、ときどき一緒に旅行をする、悩み事の相談をしたりされたりする、生活上の役に立つことをいろいろ教えてくれると続いている。これまでの研究はどちらかといえば、家族、親族、友人などの順位補償モデル(hierar-chical compensatory model)が支配的であった。しかし、現実には役割専門化モデル(task-specifity model)でフォーマルサービスとインフォーマルケアの役割は相互に補完すべきという主張がみられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 三谷鉄夫・加藤喜久子・杉岡直人・平賀明子・中田知生: "都市高齢者の社会的サポートネットワークに関する研究" 高齢者問題研究. 11. 61-77 (1995)

  • [文献書誌] 三谷 鉄夫: "方波見・近藤・形浦編『f-ミナルケアへの提言』" 金原出版, 31-37 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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