研究課題/領域番号 |
07454231
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
尼岡 邦夫 北海道大学, 水産学部, 教授 (50002085)
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研究分担者 |
矢部 衛 北海道大学, 水産学部, 助教授 (80174572)
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キーワード | 南半球 / ダルマガレイ科 / ナガダルマガレイ属 / イイジマダルマガレイ属 / 新種 / Arnoglossus micromatus / セイテンビラメ属 / ダルマガレイ属 |
研究概要 |
南半球から採集され、種分けを完了した残りの属に含まれる個体について、コンピューターに測定値を入力し、分析して分類学的研究を行った。 1.ナガダルマガレイ属Arnoglossusでは8種が認められ、そのうち3種は新種であることが明らかになった。1新種についてはArnoglossus micromatusとしてIchthyological Researchにすでに公表した。2新種を含む残りの7種については原稿を完成し、MUSORSTOMに投稿中である。この結果はヌメア(ニューカレドニア)で開催された第5回インド-太平洋魚類学会のカレイ目魚類シンポジウムで口頭発表した。 2.イイジマダルマガレイ属Psettinaでは3種が認められ、そのうち1種は新種で、他の1種はこの種の2番目の記録であることが判明した。タイプ標本と比較し、原稿を作成中である。 3.セイテンビラメ属Asterorhombusでは4種が認められ、第1番目の種はシノニムとされていた種を有効種として復活させた。第2番目の種はダルマガレイ属の種とされていたが、本属に移した。第3番目の種は新種であった。原稿を完成させたので、Ichthyological Researchに投稿する予定である。 4.その他、トヒキガンゾウビラメ属Taeniopsetta1種、ミツメダルマガレイ属Grammatobothus1種、ホシダルマガレイ属Bothus2種、コウベダルマガレイ属Crossorhombus1種、ヤリガレイ属Laeops1種及びヒナダルマガレイ属Japonolaeops1種が南半球に分布していることが明らかになった。 5.今回研究したすべての属は北半球の属と共通で、南半球特有の属は存在しなかった。
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