研究課題/領域番号 |
07455199
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小松 利光 九州大学, 工学部, 教授 (50091343)
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研究分担者 |
水城 英一 福岡県工業技術センター, 主任研究員
松井 誠一 九州大学, 農学部, 助教授 (60038297)
松永 信博 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (50157335)
中村 由行 九州大学, 工学部, 助教授 (90172460)
朝位 孝二 九州大学, 工学部, 助手 (70202570)
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キーワード | 水質浄化 / 護床機能 / 生態空間 / 一体化構造 / 二層構造 |
研究概要 |
*流体力の働き方を詳細に調べるために、さまざまな形状の工夫をした模型ブロックによる室内実験で、ブロックに作用するせん断力と流体力を計測し、最も流体力学的に有利な形状を検討した。その際 (a)各々単体として用いると流体力に対して弱いので、連結一体化が出来るような構造とし、更に両岸に接続固定する。 (b)従来の護床ブロックの構造はほとんどが中心軸の回りに軸対称となっているが。河川の流れは多くの場合一方向なので軸対称にする必要性は全くなく、流体力やせん断力に対して最も有効な非軸対称な構造で良い。 この2点に十分配慮してブロックの構造を決定した。 *生物膜等による水質改善の機能を持たせるためにはブロック内での藻類の壁面付着は必須条件である。従って、 (a)水質が劣化する渇水時の小流量の時、浄化に必要な河川水の滞留を図るためブロック内に縦穴を設置した。 (b)水のゆっくりとした交換を図るためブロック内に流れ方向に横穴を設ける。但し洪水時の流速の増大による洗掘を防ぐため、横穴と流れの方向は完全に一致させず角度を付けた。 (c)付着面積を大きくするため縦穴の中に入れる充填材を開発した。 の3点を配慮しフィールドワーク(遠賀川水系弁城川)を行って調査検討し、最適設計に役立てた。
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