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1996 年度 実績報告書

熱帯性タマネギ(シャロット)およびその近縁種の種内分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456020
研究種目

基盤研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

大久保 敬  九州大学, 農学部, 助教授 (80150506)

研究分担者 尾崎 行生  九州大学, 農学部, 助手 (60253514)
宮島 郁夫  九州大学, 農学部, 助手 (20182024)
キーワードワケギ / シャロット / 種内分化 / DNA
研究概要

本年度はDNA分析を主体に研究を進めた.50種類のランダムプライマーを用いたPCRによるDNA分析を試みた.そのうち,7種類のプライマーにおいて種間ならびに種内変異を識別できるDNA断片が確認できた.プライマーCMN-A45を用いた分析では,すべてのシャロットはタマネギは同じbandを有し,また,すべてのワケギのうち3系統をのぞいてはネギと同じbandをもっていた.ワケギの3系統はシャロットとネギの両方のbandを有していた.プライマーCMN-A32を用いた分析では,シャロットにみられた断片No.3はタマネギにはみられず,すべてのワケギにみられた.ワケギ収集系統のすべてはシャロットとネギの交雑種であり,タマネギとネギの交雑種ではないことが示唆された.プライマーCMN-A31を用いた分析では,DNA断片No.1のみ,No.1と2,ならびにNo.1,2,および3からなる3種類の多型がシャロットで観察された.3本のbandを有するシャロットは西ジャワ,中央ジャワ,西スマトラおよびタイにみられ,すべてのワケギの89%はこのbanding patternを有していた.したがって,多くの日本のワケギはこれらシャロットに由来すると考えられる.プライマーCMN-A21を用いた分析において,6系統を除くすべてのワケギはネギと同一のbanding patternを示したが,その6系統のうちの4系統のみはシャロットと同一のbanding patternを示した.ネギに近いワケギとシャロットに近いワケギが存在することが明らかになった.プライマーCMN-A08を用いた分析においてみられたフラグメントNo.3とNo.5は西ジャワのシャロットに特異的で,西ジャワのワケギPanundaanは両方のフラグメントを有していたことからワケギPanundaanは西ジャワのシャロットに起源したと考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.S.Arifin: "Geogyaphical distribution of allozyme patterns in shallot(Allium cepa var.ascalonicum Backer)and wakegi onion(A.x wakegi Araki)" Euphytica. 91巻. 305-313 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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