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1995 年度 実績報告書

耐病性魚類の遺伝的特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456088
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京水産大学

研究代表者

青木 宙  東京水産大学, 水産学部, 教授 (00051805)

研究分担者 廣野 育生  東京水産大学, 水産学部, 助手 (00270926)
隆島 史夫  東京水産大学, 水産学部, 教授 (60041703)
キーワード生体防御 / 遺伝子 / トランスフェリン / サイトカイン / 補体 / 主要組織適合抗原 / マイクログロブリン / 遺伝的多型
研究概要

サケ科魚類(3属9種)およびヒラメのトランスフェリcDNAをクローン化し構造解析を行った。サケ科魚類のトランスフェリンは互いに85%以上の相同性を示した。ヒラメトランスフェリンは既知の魚類のトランスフェリンと約65%の相同性を示した。今回解析した魚類のトランスフェリンcDNA構造は、トランスフェリンの機能上重要なアミノ酸領域あるいは残基は、種に関係なく保存されていた。サケ科魚類トランスフェリンの塩基配列を基に作成したPCRプライマーを用いることにより、トランスフェリン遺伝子mRNA量をRT-PCR法により簡便・正確に測定することが可能となった。
ギンザケトランスフェリン遺伝子をLA-PCRで増幅後、制限酵素切断多型解析を行ったところ、6タイプに分けることが可能であった。相同染色体による違いを考慮に入れると、ギンザケトランスフェリンは遺伝子レベルで少なくとも3タイプ存在すると考えられた。
メダカ肝臓cDNAライブラリーから主要組織適合抗原クラスIIおよび補体C2をクローン化し、ヒラメ白血球cDNAライブラリーから免疫グロブリンの軽鎖、natural killer enhancement factor、ヒラメ肝臓cDNAライブラリーからトランスフェリン、補体C3、リゾチウム(グ-スタイプ)、インフルエンザウイルス抵抗性を支配するinterferon-induced cellular resistance mediator protein、ヒラメ腎臓cDNAライブラリーからリゾチウムcDNAを単離した。これらのcDNAをDNAデータバンクに登録されている塩基配列と比較したところ、それぞれ60%以上の相同性が確認された。
カラフトマスの主要組織適合抗原cDNAをクローン化し、構造解析を行った。PCRによる多型解析を行い、カラフトマスの主要組織適合抗原の多型を検出することが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Katagiri: "Isolation of major histocompatibility complex class I cDNA from pink salmon(Oncorhynchus gorbushcha)" Developmental and Comparative Immunology. (受理)(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] J-Y.Lee: "Cloning and characterization of transferrin cDNA from coho salmon(Oncorhychus kisutch)" Fish Pathology. 30. 271-277 (1995)

  • [文献書誌] I.Hirono: "Characteristics and Genetic Analysis of Fish Transferrin" Fish Pathology. 30. 167-174 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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