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1995 年度 実績報告書

異種代用組織の臨床応用に関する研究-遺伝子導入を併用した凍結保存法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 07457293
研究種目

一般研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

門場 啓司  大阪大学, 医学部, 講師 (00185886)

研究分担者 高橋 俊樹  大阪大学, 医学部, 助手 (50263257)
福嶌 教偉  大阪大学, 医学部, 助手 (30263247)
澤 芳樹  大阪大学, 医学部, 助手 (00243220)
白倉 良太  大阪大学, 医学部, 教授 (00116047)
キーワード凍結保存法 / 遺伝子導入
研究概要

平成7年度の研究は、臨床で問題になる動物実験系での再現を目的として、凍結保存プログラム及び、長期慢性動物モデルの確立に主眼をおいて行ってきた。このために家兎の頚動脈を全身麻酔科に摘出して、プログラムドフリーザ-により、急速凍結し、一定期間保存した後、このグラフトを頚動脈に自家移植を行った。その結果、長期開存グラフトを得ることができ、一応凍結保存のプログラムを確立した。
この長期開存グラフトの病理組織学的な検討を行ったところ、通常の自家移植で見られるような平滑筋細胞の脱分化及び増殖とそれに伴う内膜肥厚に加えて、石灰化や内膜を構成する細胞の細胞核の減少といった変化を確認した。即ち、異種間の免疫反応の関与しないメカニズムにおいても、凍結保存操作によりこれらの反応が生じていると考えられた。
このようにグラフトの凍結保存操作による石灰化や内膜細胞の核の減少といった凍結保存処理に特有な現象が起こるメカニズムに関して未知の点が多く、今後はこれらの病態のメカニズムの解明を行うと共に凍結保存プログラム及び、手段の改良に関する検討を行う。凍結保存法によるグラフトの開存率の低下を抑制するために、HVJリポゾーム法を用いた遺伝子導入を現在行っている。今後は凍結保存法における遺伝子導入の効率に関する検討および、遺伝子導入後の組織学的検討も行っていく方針である。
更には、自家移植だけでなく同種移植も行い、同種移植においても同様の検討をすすめ、自家移植と同種移植間における違いを比較検討することにより、今後の問題点が明らかになってくるものと期待される。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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