• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

胎児心筋細胞移植と心筋転写調節因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07457299
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

北村 惣一郎  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (10028607)

研究分担者 上野 聡  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (40184949)
庭屋 和夫  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (30254501)
小林 修一  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50201489)
キーワード遺伝子導入 / 細胞移植 / レトロウイルス / アデノウイルス / 胎仔細胞 / 転写調節因子 / 細胞周期関連遺伝子
研究概要

心臓への細胞移植は、解決しなければならない多くの問題を抱えている。ドナー細胞数を十分確保するため、ドナー細胞に遺伝子導入を行い細胞を改変することが1つの方法であると考えられる。本研究では、マウス胎仔心筋細胞をドナーとし遺伝子導入法はリポフェクティン、レトロウイルス、アデノウイルスを用い、マーカー遺伝子を導入し、アダルトの同系マウスに細胞移植を行った。遺伝子導入効率、細胞毒性、介在板を形成する能力の保持を指標に比較検討を行った。細胞毒性の現れない最も高いMultiplicity of Infectionでの導入効率は、アデノウイルスが最も良く、レトロウイルス、リポフェクティンの順であった。また介在板の形成は、アデノウイルスでの遺伝子導入の場合でしか認められなかった。アデノウイルスによって導入された遺伝子は3ヶ月間安定に発現しており、移植細胞の周囲に炎症反応は認められなかった。またアデノウイルスの他臓器への感染は認められなかった。遺伝子導入のターゲット遺伝子としては、ドナー細胞を十分増殖させる機能を持つもの、もしくは未分化な細胞を心筋細胞へ分化誘導するものが考えられる。本研究では、心筋細胞へ分化するP19EC細胞を用いて、細胞周期関連遺伝子の発現の推移を検討した。その結果、サイクリンD1-3が心筋細胞への分化誘導を、サイクリン依存性キナーゼインヒビターが増殖抑制をもたらす転写調節の役割を果たしている可能性が認められた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Satoshi Gojo et al: "Transplantation of Genetically Marked Cardiac Muscle Cells" The Journal of Thoracic and Caediovascular Surgery. 113 (1). 10-16 (1997)

  • [文献書誌] Satoshi Gojo et al: "Ex Vivo Gene Transfer into Myocardium using Replication-Defective Retrovirus" Cell Transplantation. 5. S81-S84 (1996)

  • [文献書誌] Satoshi Gojo et al: "Ex Vivo Gene Transfer to Transplanted Heart Grafts using Adenoviral Vecto" Transplantation Proceeding. 28. 1818-1819 (1996)

  • [文献書誌] 北村惣一郎: "心臓血管外科領域における遺伝子導入の研究" 循環器専門医. 4 (1). 155-161 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi