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1995 年度 実績報告書

心身障害児教育に向けた高精度脳機能検査システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07509001
研究種目

試験研究(A)

研究機関国立特殊教育総合研究所

研究代表者

渥美 義賢  国立特殊教育総合研究所, 情緒障害教育研究部, 部長 (90143552)

研究分担者 山本 悦治  日立製作所, 中央研究所, 主任研究員
小泉 英明  日立製作所, 中央研究所, 主管研究員
中根 晃  東京都精神医学総合研究所, 研究員
原 仁  国立特殊教育総合研究所, 病弱教育研究部, 部長 (40120034)
柴山 盛生  国立特殊教育総合研究所, 総合企画調整官 (70170909)
キーワード脳機能 / 心身障害児 / fMRI / 脳波
研究概要

人が生命を維持し、活動し、休息するあらゆる側面において極めて重要な役割を担っている器官である脳の機能が測定できれば、心身障害児教育における応用の範囲は広く、その効果は計り知れない。そこで、本研究では、脳機能を高精度で計測する手段として、現在開発が進んできているダイナミック脳機能MRIという新技術と確立された脳機能の測定手法である脳波の総合的な応用によって、高精度な脳機能測定システムを開発することを目的としている。
本年度は、ダイナミック脳機能MRIと脳波を同時記録する手技をまず確立することを目指した。MRI装置の高磁場で安定した脳波記録をとるため、試験的記録を重ねてデータをデータレコーダに記録し、高性能ワークステーションを用いて詳細な解析を行って原因を究明し、専用の電極、リ-ド線、誘導方法、ノイズ対策などの、試作・試行を重ねた。現時点で、これらの専用部品装置を用いることにより、若干のア-ティファクトは入るものの、実用レベルの脳波記録がMRI撮影と同時にできる段階にきている。一方、脳波記録装置を稼働することによるMRI画像への影響については、同時に試験と解析を行った。その結果、電源の問題が明らかとなり、交流安定化電源を導入することによって、撮影画像の歪みを改善した。また、高周波ノイズに対しては、非磁性の専用のノイズ処理装置を試作中である。それに加えて、磁場に影響を与えない、専用の電極、リ-ド線を開発し、脳波記録と同時に撮影した際の画像のア-ティファクトを除去した。
これらの機器・手技の開発により、時間的・空間的に高精度の脳機能測定が実用的な水準に近づき、現在は、健康成人を対象にして、意識水準による脳機能変化を中心に、実際の脳機能の計測を行い、装置の安定性や精度のテストを開始している。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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