研究課題/領域番号 |
07555138
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
高山 俊一 九州共立大学, 工学部, 助教授 (50039137)
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研究分担者 |
徳原 英利 太平工業(株), 生産部, 副部長
橋本 透 住友金属工業(株), 小倉製鉄所設備部, 参事補
杉 正法 住金小倉鉱化(株), 技術開発部製品開発課, 課長
出光 隆 九州工業大学, 工学部, 教授 (30039078)
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キーワード | リサイクル資源 / 製鋼スラグ / 路盤材 / 蒸気エージング / 水浸膨張量 / CBR試験 |
研究概要 |
加圧力が10kgf/cm^2まで可能である加圧蒸気エージング装置を作製した。装置の容積は28lで、円形鋼製容器である。製鋼スラグは、すでに利用されている転炉スラグの他に、未だ使用されていない溶銑予備処理スラグ(以下、溶銑スラグ)及び造塊スラグを採取し、水侵膨張試験、CBRおよび圧縮強度の各試験を行った。溶銑スラグおよび造塊スラグの性状を転炉スラグと比較して検討した。これまでに得られたことを下記に示す。 (1)加圧を3kgf/cm^2および6kgf/cm^2とし、スラグの加圧蒸気エージングを実施した。エージング後の両スラグの水侵膨張比は、加圧エージング時間が1および4時間であればJIS規格値の1.5%以下である1%以下となった。常気圧の蒸気エージングの場合、両スラグの膨張比が同程度となるためには、処理時間が24時間を要するので、加圧蒸気エージングは膨張抑制および減少の効果が十分に認められるものと考えられる。 (2)加圧蒸気エージング後、両スラグおよび混合スラグのCBR試験および強度試験を行った。造塊スラグ使用の修正CBRは約150%以上の高い測定値を示し、舗装規格値を十分に上まわっていた。圧縮強度は材令14日で12kgf/cm^2以上となり、同様にJIS規格値12kgf/cm^2を上わまった。 (3)溶銑スラグ使用の修正CBRは、転炉スラグとの混合路盤材の場合に舗装規格値を上まわった。したがって、溶銑スラグでは転炉スラグとの混合路盤材とした方がよいものと考えられる。
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