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1997 年度 実績報告書

長周期微動利用の地下深部構造探査法のための現場解析システムとソフトの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 07555321
研究機関北海道大学

研究代表者

岡田 広  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40000799)

研究分担者 中野 修  (株)ダイヤコンサルタント, 技術研究所, 次長(研究職)
笹谷 努  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10002148)
森谷 武男  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60001864)
キーワード長周期微動 / 地下深部構造探査 / 現場解析システム / 表面波 / 周波数・波数スペクトル / 空間自己相関 / 位相速度
研究概要

本研究は、長周期微動利用の地下深部構造探査法の実用化に必要な1)観測データ処理のための各種基本プログラムの整備、2)基本プログラムの使用環境を設定するための操作性が容易で簡便な現場解析ソフト及びそのソフトを効率的、系統的に動作させる現場解析システムの開発等を行うこと、3)これらのソフトとシステムの実用化のためのテストフィールドでの実験、4)テストフィールドで得られた各観測アレイ直下の地下構造を現場解析システムに移植し、一調査域で得られた多数の地下構造結果を結合するための総合化ソフトの開発、等を行うことを目的とする。
本年度は、主に目的3)及び4)の研究、すなわち
(a)現場解析システムおよびそのソフトの実用化のフィールド実験を、i)平成9年6月〜10月北海道大学構内約1kmの測線上21個所と、ii)平成9年7月札幌市郊外手稲地区2測線計3.9km上10個所で行い、良好な結果を得た。なおii)では、反射法実験も並行して行い、本研究の解析結果との比較を行った。都市域内の構造探査には本研究の微動探査法の方が優れていることを実証した。
(b)前年度(平成8年度)開発し、平成7年度開発のソフト「BIDOU」に追加インストールしたレイリー波及びラブ波に関する(1)空間自己相関関数、(2)空間自己相関係数、(3)位相速度計算プログラムを各種構造モデルの数値シミュレーションにより、またその現場解析用ソフトを今年度のテストフィールド・札幌市郊外手稲地区で取得した観測データにより動作テスト行い良好な結果を得た。
(c)推定された複数のアレイ直下の地下構造を結合するための総合化ソフト[DANMEN」を開発し、前年度南能代で得た7個所の地下構造推定結果への適用を試み、ほぼ実用化の目途はついた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村山隆平: "格子上受振点展開を用いた3次元コヒーレントノイズの観測" 物理探査. 49. 372-386 (1996)

  • [文献書誌] 凌 甦群: "微動中の表面波と地震動による表面波の推定と比較" 北海道大学地球物理学研究報告. 61. 115-132 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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