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1996 年度 実績報告書

微小光ファイバーを用いたクモ膜下・硬膜外組織血流・代謝モニターシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07557100
応募区分試験
研究機関新潟大学

研究代表者

下地 恒毅  新潟大学, 医学部, 教授 (30040158)

研究分担者 早津 恵子  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (60281010)
飯田 誠之  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90126467)
作田 共平  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60143814)
藤原 直士  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70181419)
キーワード近赤外線脳酸素モニター / 星状神経節ブロック / ヘモグロビン / スチーリング現象 / チトクロムaa3
研究概要

本年度は以下の臨床研究を中心に研究を行った。
脳梗塞患者の中枢性疼痛に対して星状神経節ブロック(SGB)が適用せれることがある。SGBは血流改善の効果をもつことから、その脳組織酸素動態におよぼす影響について、近赤外線分光測定による両側半球の脳酸素化同時測定により検索した。対象は各種疼痛患者12例および通常ボランティア4例とし、SGB施行側および対側の前額部にそれぞれ近赤外線脳酸素化モニターのプローベを装着した。5分以上の安静臥床で記録が安定した後、1%リドカインによるSGBを施行し、酸素化ヘモグロビン(HbO_2)、還元ヘモグロビン(Hb)、HbO_2+Hb(total Hb)およびチトクロームaa3(Cytaa3)を連続的に記録し、以下の結果を得た。
1.全16例中12例(患者11名、ボランティア1名)でSGB後に同側のHbO_2とtotal Hbの上昇が認められ、下降はみられなかった。
2.同側のHbO_2とtotal Hbの上昇はSGB後約1分から認められ、持続時間は25分から2時間以上と個人差があった。しかし、HbおよびCytaa3には変化がみられなかった。
3.前例でホルネル微候は認められたが、顔面疼痛患者1例とボランティア3例では測定値に変化がなかった。
4.上肢レイノ-症状が主訴のSLE患者では、同側のHbO_2とtotal Hbの上昇がみられると同時に、対側では下降がみられた。
以上、SGBによって同側の脳血液量は増加するが、時としてスチール現象様の変化が認められることから、脳血管障害の疑われる患者では、脳血行動態に注意する必要があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Takada: "Somatosensory evoked potential recorded from the posterior pharynx to stimulation of the median nerve and cauda equina" Electroencephalography and Clinical Neurophysiology. 100. 493-499 (1996)

  • [文献書誌] K.Shimoji: "Recent advances in Clinical Neurophysiology" Elesevire Science B.V., (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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