研究課題/領域番号 |
07558148
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
カイザー シュテファン 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (20260466)
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研究分担者 |
衣川 隆生 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30282289)
小林 典子 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (00241753)
山元 啓史 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30241756)
加納 千恵子 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (90204594)
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キーワード | 日本語会話 / 画像 / 音声 / データベース / マルチメディア / インタラクティブ |
研究概要 |
日本語会話のための画像音声を利用したデータベースを完成させた。メインデータベースのフィールドは5である。本年度から、リレーショナルの映像音声データの形式は汎用性の高いQuick Time形式であり、新規に1097レコード、計3269レコード発話分を収録し、検索可能となっている。映像はコンピュータファイルであると同時にビデオテープにも収録し、作業完了と共に納品された。以上をもって、本年度のデータベースの作成事業を完了した。1997年9月より本データベースの教育的効果を測定するため、筑波大学留学生センターの予備教育と日本語補講中級入門のコースでデータベースを利用した映像教材の利用を開始した。映像教材に対する学習者の評価を測定するため、質問紙による調査を行った。映像教材の使用時期に関しては「復習として」、「予習・復習として」に使用している学習者が多い。理解可能なインプットを与えることが可能であるということが、データベースを利用した映像教材の長所である。今後は、映像教材を使ってどのように学習をすればいいかの方法論を学習者に提示していく必要があるだろう。利用方法に関しては「理解のみ」、「繰り返し」、「ディクテーション」が多く、練習教材の希望に関しては「発音練習」、「Comprehension Quiz」、「ディクテーション」が多かった。この結果から、今後は予習課題としても利用できるようなComprehension Quizとディクテーションを準備するとともに、予習、復習の練習として「繰り返し」ができ、かつ、そのチェックができるようなシステムを整える必要があることが示唆される。
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