研究課題/領域番号 |
07558196
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福島 義宏 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (00026402)
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研究分担者 |
林 拙郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (50024584)
田中 隆文 名古屋大学, 農学部, 助手 (40192174)
末田 達彦 名古屋大学, 農学部, 助教授 (90109314)
檜山 哲哉 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (30283451)
玉川 一郎 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (40273198)
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キーワード | レーザー測距計 / 樹高 / 地表面粗度 / MSS / 森林構造 / 地表面粗度 |
研究概要 |
本研究班は、航空機利用や新しいセンサーを用いた森林間接計測手法の開発を目指している。特に、樹高や森林密度、葉面積、樹冠面粗度などの信頼性ある間接計測法確立が研究期間(平成7〜9年度)の具体的なターゲットである。初年である平成7年度においては、御岳山の南東斜面の森林帯ごとに、ヘリコプターによるレーザ測距データとセスナ機によるMSSデータを取得し、その解析を平成8年度に行った。樹種はカラマツ人工林、ミズナラ等の落葉広葉樹林、トウヒ等常緑針葉樹林、ガケカンバ林、ハイマツ林であるが、それぞれに、特有の地表面凹凸が顕れ、それが粗度高として検出された。また、MSSの赤外画像から、道路や草地、森林体ごとに、地表面温度分布の相違が検出された。 平成8年度には、地表面はほぼ平坦であるが、農地、都市、草地が存在する浜松市付近に数キロメートルの側線を取り、平成7年度と同様に、レーザー測距データとセスナ機によるMSSデータをを取得すると共に、航空機観測時を含む3日間、測線上の2地点(浄水場内の草地と天竜川河川敷)で地表面のエネルギー収支観測を実施した。河川敷では日中、境界層での気温・湿度・風速の鉛直分布を計測した。得られたデータから、プロファイル法による地表面フラックスの算定と、ドップラーソーダーと係留気球の風速プロファイルデータの比較を解析中である。なお、航空機観測とは別に、森林の物理構造把握の手段として、樹木成長のモデル化とレーザ光切断法を用いた森林構造の把握手法の開発を行っており、平成9年度には航空機によるレーザーデータのスペクトル構造とのつき合わせを行う予定である。
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