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1996 年度 実績報告書

食品性状と口腔感覚・嗜好性との関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610095
研究種目

基盤研究(C)

研究機関甲子園大学

研究代表者

堀尾 強  甲子園大学, 栄養学部, 助教授 (90190248)

キーワード食品 / テクスチャー / 嗜好
研究概要

健康な男女大学生を対象に、日常食品について、その物理的性質のうち、形や硬さの違いが嗜好に影響するか否かを調べた。また、早食いの人と遅食いの人ではその嗜好に違いがあるかどうかをも検討した。
テクスチャーの明らかに異なる食品3種、ニンジン、カマボコ、トウフを試料とし、立方体の体積(1.5×1.5×1.5cm)を基準とした同体積の直方体、円柱、三角柱、星型柱と5種の形状試料を用いた。試料のテクスチャーはテクスチュロメータを用いて客観的に測定を行った。形状の嗜好度は一対比較法を用いた。以下の結果が得られた。
1.嗜好に及ぼす食品の形状の影響は、硬いものほどはっきり現れた。
2.硬いものでも軟らかいものでも、三角柱、星型柱に比べ円柱、直方体、立方体が好まれた。
3.嗜好尺度値の高い円柱、直方体、立方体の試料について、最終嚥下までの咀嚼回数が少ないいわゆる早食いの人は3種の形状に嗜好の違いがほとんど認められなかったが、咀嚼回数の多い遅食いの人は円柱を好んだ。
以上より、食品の形状が嗜好性に強く影響し、その嗜好性は硬さによって異なることが示唆された。また、早食いの人と遅食いの人では食品の形状の嗜好に違いがあり、形状の嗜好には咀嚼パターンと関連する個人差があると考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 堀尾強、河村洋二郎: "味の嗜好性に及ぼす運動の影響-甘味、塩味、うま味について-" 日本味と匂学会誌. 3(1). 37-45 (1996)

  • [文献書誌] 堀尾強、河村洋二郎: "酸味・苦味の嗜好に及ぼす運動の影響" 日本味と匂学会誌. 3(3). 624-627 (1996)

  • [文献書誌] 堀尾強: "味刺激によって誘発される心泊数と血圧の変化" 日本味と匂学会誌. 3(3). 628-631 (1996)

  • [文献書誌] Horio,T.and Baba,T: "Influence of taste of food on oral stereognosis" Bulletin of Koshien University. 24(A). 51-57 (1996)

  • [文献書誌] Horio,T.and Kawamura,Y.: "Effects of chewing exercise on maximum biting force and chewing performance in human subjects" Bulletin of Koshien University. 24(A). 41-49 (1996)

  • [文献書誌] 堀尾強、河村洋二郎: "種々の味刺激による成人の表情反応" 日本味と匂学会誌. 4(1)(印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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