研究課題/領域番号 |
07610280
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 敬和学園大学 |
研究代表者 |
柴沼 晶子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (80192110)
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研究分担者 |
新井 浅浩 文理情報短期大学, 経営情報学科, 専任講師 (80269357)
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キーワード | 1988年教育改革法 / 宗教教育の到達目標 / Personal Social Educationの目標 / Personal Social Educationの領域 / 宗教教育のアプローチ / クロス・カリキュラー・テーマ / アグリード・シラバス / キャリア教育とガイダンス |
研究概要 |
1.宗教教育に関しては21の地方教育当局のアグリード・シラバスを取り上げ、その目標(objectives)と到達目標(Attainment Targets)を類型化した。それによって明らかになったことは次の点である。 (1)1988年教育改革法後の宗教教育の強化は予想通りであったが、その内容の枠組みは1960年代からの宗教教育の改革の展開が集積されたものであること、したがって、その歴史的展開についても検討、整理しておくこたが必要である。このことは宗教教育とPSEとの関係についてもいえることである。 (2)宗教教育の内容は従来、日常の経験に内在する生きる目的や根源的な問いを追求する「内在的アプローチ」と諸宗教の現象的側面を学習する「外在的(または現象的)アプローチ」から成っていたが、あらたにこれらを生徒自身の信条や道徳的実践に生かすこと、そのために必要な概念、態度、スキルを挙げている。 2.PSEについては、HMIのレポート「カリキュラム問題シリーズ」の分冊「5才から16才のためのPSE」に掲げられた目標から設定した枠組みによって、LEAで作成された資料を分析し、さらに、NCCの提唱するクロス・カリキュラー・テーマの目標とPSEの関連を検討した。その結果次の仮説を立てた。 (1)HMIの掲げる目標(1.人格的資質と態度、2.知識と理解、3.個人的社会的能力と技能)の全領域がLEAの資料に網羅されているわけでなく、各学校独自の取組みがなされていることが想定される。 (2)クロス・カリキュラー・テーマにはこれらの全領域の目標が含まれており、PSEは主としてこれらのクロス・カリキュラー・テーマにおいて行われているといえるのではないか。 3.これらをふまえて、現在個別の学校への宗教教育とPSEの実態調査(質問紙法)を準備中である。
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