研究課題/領域番号 |
07610280
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研究機関 | 敬和学園大学 |
研究代表者 |
柴沼 晶子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (80192110)
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研究分担者 |
新井 浅浩 文理情報短期大学, 経営情報学科, 専任講師 (80269357)
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キーワード | 1988年教育改革法 / 英国の宗教教育 / Personal Social Education / アグリード・シラバス / クロス・カリキュラム / キャリア教育とガイダンス / 精神的・道徳的発達 / 価値のための教育 |
研究概要 |
1988年教育改革法後の宗教教育と人格教育(Personal and social Education)に関する資料、すなわちその後の法令、政府の公刊した文書、アグリード・シラバス、National Forum for Values in Education and the Communityの展開に関する情報と資料を収集した。 上記のNFVEは生徒の精神的・道徳的教育の再構築のためにSCAAが各界の代表を召集し、学校、社会の全国的な論議によって「共通の価値」の設定を1996年1月から1年以上の年月をかけて行ったものであり、今後の宗教教育とPSEを含めたの価値教育の展開が予想されるところから、そのフォーラム結成の経緯とその展開を追跡した。その「共通の価値」に基づく精神的、道徳的教育計画はナショナル・カリキュラムの次期改訂である2000年に向けて現在具体的な指導計画のドラフトが作成され、実験校による検証を受けているところであることを確認しており、それについての情報も報告書の中でふれている。 前年度行った学校における宗教教育とPSEの実態調査調査の結果と、SCAAのモデル・シラバスの枠組み、「共通の価値」の内容とその設定にいたるまでの英国の精神的・道徳的教育のための取り組みについて日本比較教育学会第33回大会(1997年6月、大阪市立大学)において報告した。 これまでの研究によって得た調査結果と収集した資料のなかから、特に重要なものを選んで訳出し、参考資料集を作成し、研究者に送付した。その中には、日本の学習指導要領「道徳」(小学校・中学校)の英訳を含み、その部分は別刷りにして英国の研究者にも送付した。 3年間の研究の総括報告書を作成した。
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